インテリアコーディネーターの資格を活かして、インテリアコーデだけでなく、発達障害・身体障害を持つ次男の育児経験による、お片づけ苦手を活かした整理術カウンセリングを行なっています。
また風水インテリアのルーティン化するアドバイスもお伝えしています。
今回は住まいに活用するための風水で初心者向けの解説です。
ちまたでは「風水」を住まいに取り入れる方が一般的になってきました。
しかし情報が多く、どんなことを取り入れたらいいか迷っている方もいらっしゃると思います。
そこで「風水」をどのようにして取り入れていけばいいか、「風水」がイマイチよくわからない方向けに解説していきます。
●筆者の風水に関する考え方については、下記の記事で紹介しています
目次
風水を住まいに取り入れる【基礎編】
風水は今やTV・雑誌などに特集が組まれ、その言葉を知らない人がいないくらい、世の中に浸透しています。
風水を住まいに取り入れるための基礎編をまずは知っておく必要があります。
風水は指針であって叶える魔法の杖ではない
風水は方位学や地理学・環境学分野という学問の一つであり、心地よい住まいにするためのツールの一つでもあります。
住まいを新しくかまえたり新天地へ引っ越ししたりするなど、風水はとても役立つのですが、人によっては「すぐ効果が出る」「どんどん良いことが起こる」と占いのような当たり・ハズレみたいに思われることがあります。
風水アドバイスは参考の程度にする、と筆者は考えます。
人は良い内容でのアドバイスだと活用される反面、あまり良くない結果のアドバイスだと受け止められないことが多く見られます。
「あまり良くない結果のアドバイス」こそが風水を活用する上で重要で、良くない内容を好転させるための解決アドバイスをお聞きになると、相乗効果となって取り入れてよかった結果になると思うのです。
住まいに風水を取り入れると、徐々にジワジワ〜っと効果が得られて、いつの間にやら幸せになっているというのが本来の在り方です。
魔法の杖ではないので、「なんのために風水を取り入れるのか」を考え、その考えに答えが出たら積極的に活用していくことが大切です。
風水が住まいに受け入れられるようになった背景
風水はもともと古代中国で墓相の方位とりでの占術が始まりだと云われていますが、考えとしては中国・台湾・韓国などの学者によって様々な意見やアレンジされていたりします。
また風水は易経を基本とし、地理からの地形での「風」が流れ「水」を得ることで住む場所を決めていたとの学説もあります。
そういう学術的な面から住まいに取り入れられていると考えられています。
さて日本は、と言いますと。。。
日本の場合は家相学を取り入れた風水のとらえ方であると思います。
家相学は日本発祥の学問で、「家の顔(=相)」のことです。
例えば。。。
家の中が明るくスッキリした外観で住み心地が良ければ良い顔(良相)になり、家の中が暗くジメジメし木が生い茂っている外観で住み心地が悪ければ悪い顔(悪相)になる、という意味合いです。
家相学は日本の風土に合わせて「家」に関する環境の学問なので、
❶間取りにおいて「欠け(→凶相)」「張り(→方位によっては吉相)」があるかどうか
❷玄関・トイレなどの水回りの方位がどこか
主にこの2点が重要事項になります。
逆にこの2点以外は重要ではなく、色や室内のレイアウトなどは関係ないですね。
そこに風水の特色である、住む人の色や家の構造、間取りの変化、それに基づく方位など広い範囲での住環境を取り入れていった経緯があります。
ただ、日本に風水を一般家庭に知られ取り入れるようになったのは、ここ10年〜15年くらいだと云われています。
それまでは、家相学の方が優先され家づくりをされていましたので、「風水」が入って間もない頃は家の中の家具なども方位が関係あるなんて、事細かな学問であり占術だと思われているはずです。
これは日本の歴史的背景にも影響があるといえるかもしれません。
昔、キリシタン史や鎖国など海外のものが限定・制限されてきたことも「風水」が日本に入ってくるのが遅れた原因だとも云われています。
風水は今や住まいには欠かせない存在になってきています。
風水で住まいを幸せにするのもしないのも住む人次第
住まいに風水を取り入れるのは、決して難しいことではありません。
すでに住まいがある場合、なかなか実現しにくい箇所があると思いますが、実現に向けて近づけていく事はできますよね。
また、風水が人を幸せにしてくれるわけでないのもお分かりですよね。
人が幸せになるために風水を取り入れて、実現に向けて行うことが大事です。
風水で物事を考えることの必要性【考察編】
今から新しいお住まいをお考えの方、
すでにお住まいを構えている方
お住まいについてなんらか取り入れる・改善するなど、さまざまな考え方があると思います。
ぜひご自分のお住まいについて、どんな活かし方があるのかを考えてみましょう。
風水を取り入れる上で方位は重要
風水で取り入れる時に真っ先に実践していただきたいのは【方位】です。
【方位】は、風水だけでなく氣学においても重要なツールの一つです。
わかりやすい例えで人間関係でお話しますね。
人間関係はお付き合いしていく上で、必ず「選択」する時が来ます。
これは人間同士だけではなく、結婚だったり就職だったり仕事だったりお金だったり・・・と、ありとあらゆる場面でジャッジ(判定・判断)をして「選択」しながら人生を歩んでいます。
この例えの「選択」が風水での【方位】に当たります。
その時の「選択」で、良い選択をすれば良い結果を得ることが出来ます。
たとえ波風が起きたとしても、その波風が収まる救世主的な出来事が起こります。
でもその時の「選択」で、良かれと思って選んだはずが悪い結果を得ることがあります。
だんだん悪循環になり最悪な出来事が起こる時があります。
この2つの状況と同じようなことが方位にも云えるのです。
風水の特徴の一つとして、その人の生年月日と現住所での吉凶を視ることで【方位】が決まることです。
住まいは土地、住宅、周囲の住環境に深く関係し、住むのを決めるのも住むのも人です。
その人の人生を左右し、生きている間だけでなく、死後も遺されている子孫の繁栄につながっていくため、風水でいう【方位】はかなり重要なことなのです。
風水は方位を即して住まいに取り入れる
風水は、方位を即して住まいに取り入れると下記のようになります。
陽の方位・・・東、南、北▶︎玄関、寝室、書斎
陰の方位・・・西▶︎キッチン、トイレ
では解説していきます。
陽の方位
玄関
【家の顔】と云われており、良氣の流れが入る方位・環境が良いですね。
玄関は陽の方位として東か南の方位が良い、と云われてはいますが、
交通量が多い
隣家の玄関と背中合わせ など環境的によろしくない場合があります。
例えば交通量が多いなど喧騒な場所に玄関が設置してあると、空気の循環が悪い上に排気ガスなどで空気が汚れていたりするので、あまり良い氣が入る環境ではありません。
そこで解決策としては、お香を焚くと良いですよ。
朝起きたら焚くのがベストです。
朝は1日の始まりの時間帯だからでもあります。
●白檀(びゃくだん)=浄化し魔除けにもなる
●オレンジ=柑橘系はリラックスを得られるし虫除けにもなる
お線香でも良いんですよ。
白檀のように浄化作用があります。
寝室
人が癒しを求め、休息出来るスペースであることが大切です。
一般的には「1日の7割は睡眠である」と云われていますから、寝室は身体がゆっくり休める、朝の目覚めが良い部屋位置がベストですね。
そう考えると。。。
東の方位がいいですね。
なぜかといいますと、日が昇る方位であり、目覚めのため方位でもあるからです。
始まりの方位とも云われており、1日を元気にスタートする部屋としてとらえるのも良いでしょう。
他の方位であれば、音楽を流すのも良いと思います。
ハードロックよりはポップな曲、またはクラシック曲でも明るめの曲がいいですね。
「癒し」にすることが一番であり、楽に安心して睡眠が取れる部屋にすることです。
書斎
北の方位に位置するのが良いです。
「北」は出世の方位といわれ、ビジネス向きの方位とも云われています。
書斎としての部屋として構えることができない場合は、マイ机とマイチェアを設置したミニスペースを作ってちょっと集中する場所を作ると良いですね。
自分の時間を作るためのスペースとして考えてみてはいかがでしょうか。
北の方位に水回りがある御宅がありますが、その場合は南にマイ書斎スペースを作っても良いと思います。
南の方位は落ち着く・優しくなるなどメンタルが穏やかになる方位と云われていますので、マイスペースを作ることで自分が休まる場所があるとメンタル的に楽になります。
陰の方位
キッチン
西の方位がベストですね。
西日は日差しが強いところかこの方位は物を腐らせる方位と云われていますよね。
また水回りの中で、キッチンは凶方位にあった方が風水としてはプラスになります。
なぜかといいますと、キッチンは穢れ(けがれ=悪い氣・悪運)を祓う(=燃やす)場所だからです。
今は一般住宅の多くがオール電化にともないIH(電磁調理器)を採用するようになってきています。
ガスコンロが減少しつつある現在ですが、昔は囲炉裏やかまど、そしてガスコンロといわゆる火を使っていたところからお祓いの意味合いがありました。
今IHになって電磁波が発生するのであまり風水では良くない、と診断されるアドバイス事例がありますが、筆者はそうは思いません。
IHはもちろん電磁波は発生しますが、電子レンジなどに比べると微量ですし、料理をすれば蒸気が出ますのでこれが穢れを祓う一端を担っています。
トイレ
風水でも家相学でも不浄の場所になりますが、人間にはとても必要な場所ですね。
西の方位以外に設置されている場合は、お香を焚いたりするのが一番良いかと思います。
そしてトイレ内はシンプルにスッキリした空間にすることですね。
汚物を流す→不浄である
、、、という見方になりますが、風水の健康的な側面からだと、身体の溜まっているもの(汚物)を出して身体の中をキレイにしていく、いわば穢れ(=溜まっているもの)を流す意味合いになっています。
だからトイレの便器や床や手を拭くタオルなどをキレイにすることで、身体の中の穢れをスンナリ流せる風水構図になるのです。
生まれた時から死ぬまで風水を活かされている
人はこの世に誕生したら死に向かって日々生きています。
どんな生き方をするかは「選択」の連続で、さまざまな人々との出会い・別れ、喜びと辛さや悔いなどを経験しながら暮らしています。
その中で、住まいは大きな重要アイテムの一つでありあなたの暮らしの発信場所となっています。
仲間作り、学校の環境、就職、仕事、結婚、子育て、、、、、
風水は氣の流れを重視します。
生きていく上で重要なのは、人間関係です。
流れを大事にしていくと、生きていくことが楽しくなります。
○生まれて親との関係性
○成長してからの学校との関係性
○社会人になってから会社との関係性
風水という氣の流れや方位を大事にすることで、さまざまな関係性に活かしていくことが生きていく上で大切になっていきます。
風水と運と住まいの関係性【運氣編】
現在の住まいで過ごしやすく、そこから色々な出会いが幸せにつながっていくことを目的としているのも風水の思想の一つです。
風水と住まいはそれだけ人に密着した考え方になっています。
風水で決めた住まいの運命は住む人にかかっている
人が決めた住まいは、なんらかの目的や考えがあって選ばれています。
住んでいる場所で幸せになるために風水を取り入れているはずです。
でも住まいに風水を取り入れているだけでは、人は幸せにはなりません。
なぜなら住む人が積極的に風水を活用し守っていくことが幸せの近道になるからです。
そして住まいに感謝して日々の生活を楽しむ、このあたりまえの暮らし方が大切なんですよね。
住む人の住まいへの念い一つで、良い運にも悪い運にもなります。
風水は自分に合った住まいを決めるツール
風水は、氣の流れをスムーズであることが定義となっています。
人には「氣」という身の回りに漂っており、磁気があるとも云われています。
例えば、自分にとって相手が「好き」「嫌い」「気が合う」「気が合わない」など、人に対しての感情がそれぞれ違いがありますよね。
風水も上記と同じことが云えて、自分と自分が住んでいる(住もうと思っている)場所が合っているかどうかは住み心地や住んでいる周囲の環境などが重要です。
住まいのポイントは、相性があると筆者は思っています。
その指針として風水を活用してみると、相性が合えば必ず効力を得ることができます。
目に見えてわかることもありますが、いつの間にやら風水で活用している利点通りになっているものです。
風水は自分に合わせて、暮らしやすくするためのツールとして活用してみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。