風水を取り入れる範囲が住まいに限らず、人間関係や仕事環境にも広がっています。
本来風水は、住まいを中心に住む人を暮らしやすい環境に導いていくことに活かす学問です。
ただ昨今では、住む人をスポットに当てると、暮らしやすくするための工夫や思考、社会的な関わり方なども含めていく必要性がわかってきています。
そこで筆者は風水に携わって30年を超え、今インテリアコーディネーターや整理収納アドバイザーの立場からご相談者様にアドバイスさせていただいています。
その中で今現在に至るまでご相談がある内容をご紹介しながら、解決アドバイスをしているお話をお伝えします。
今回は「子育て」で役立てる風水テーマ。
年代問わず、子育てはさまざまな悩みがあるもの。 その悩みを風水活用で楽しさに変えていくお話です。
それでは早速お話を進めていきましょう♬
目次
子育てと風水の関係
子育てに関する風水相談はかなり多く、関心が高いことがうかがえます。
子どもの成長が楽しみな反面、心配ごとが尽きないのが子育てですよね。
身体の成長、勉学の成長、社会との成長・・・ 節目のさまざまな成長で、順調にいけば良いのですが、一筋縄でいかないのが子どもとの関わり。
そこで この子育ての悩みにどう風水に活かしていくかを考えていきましょう。
住まいは家族が癒される場所にする
筆者が4人の子どもたちを育てていく上で大事にしてきたのは、【心のよりどころを造る】ことでした。
親子での意見のぶつかり合いは必ずしもあり、ケンカをすることは決して悪いことではありません。
ただ、どんな状況であろうとも、
○帰る家がある
○気持ちが落ち着く住まいである
○自立心が出来る住まいである
、、、ということが大切だと、子育てを通じて感じたことです。
いただくご相談の中で、
●幼い子どもと24時間顔を付き合わすのがツラい
●子どもと意見が合わない
●子どもがすぐ部屋に入って出てこない 、、、など、ご家庭ごとに悩みの内容も違います。
筆者もご相談者様の悩みでいただく内容と似たような経験をしています。
だからこそ、筆者がこの経験から学んだことをご相談様へ参考にしていただき、風水を取り入れることにおいてお役立ていただきたいと思っています。
住まいの中で繰り広げられる子育ての生活を、いかにしてくつろぎのある空間にしていくことが課題になります。
住まいの周囲の環境がどんな状況かを知っておく
住まいに風水を取り入れようと考える前に、家の周囲がどんな環境かを知っておく必要があります。
風水を取り入れる上で、家を取り巻く周囲の環境は住む人に多くの影響を与えています。
①田園風景が広がる閑静な場所
②決まった時間に通学・通勤の通り道になる場所
③自分の子どもと一緒の学校区の場所
④自分の親(子どもの家族)が近い場所
⑤店舗が近い場所
、、、など、人それぞれ環境が違います。
上記で特にご相談に多いのが「③」の悩み。
分譲地での住宅街だと、たいてい子どもが通う小学・中学校が同じてあるため、ママ友や子ども同士の人間関係でのトラブルがつきもの。
この悩みの解決として、住まい環境を変えることを視野に入れて風水のご相談の連絡をいただくことがあります。
戸建だと難しい部分があるのですが、賃貸住宅だと解決策の選択肢が広がるためカウンセリングをしながらお話をさせていただいています。
住まいと周囲の環境の解決の糸口とは
周囲の環境を変えることは、はっきりいって難しいので、本人自身(そのご家族も含む)の住まいの内部環境を変えていった方が解決への道が近くなります。
筆者の風水としての考え方としては、
❶南方位に御仏壇を置き、東方位に御仏前を向け、毎日手を合わせる
過去帳があれば(書いても良し)さらにベスト。
❷家の中へ明りとりする(自然の明るさを取る)
❸節目に神社・お寺参りをする
これは一部ではありますが、この3項目を行なうだけでも効果はゆっくりですが解決していきます。
風水のもともとの始まりは「墓相」(諸説あり)ですから、御先祖があっての自分と考えるとうなづける事実だと思います。
自分の住まいの衣食住で生活が支えられ、住まいを中心に子育ても親子関係→社会的な関係へと人間関係がつながっているため、「魂(たましい=心)」の連鎖として筆者は考えており、ご相談者様にアドバイスをしています。
子育てと風水活用
先章では住まいについてのお話をしましたが、今からの章では子育てのご相談で多い3つの内容についてお伝えしていきます。
子どもが産まれた時は「五体満足の子どもであればシアワセ♬」と思っていた親であったはず。。。
でも保育園など集団生活や授業などが始まる学校生活が関わってくると、親の悩み事は変わってきますね。
子ども部屋=勉強部屋の必要性
このご相談はホントに多いです。
お家を建てる段階やお子さまが小学校に上がる頃が特に多いですね。
中には中学受験・高校受験の時期だったりします。
筆者の考えとしては、、、
子ども部屋は必要ですが、勉強部屋はあまり必要ではない というのが答えです。
プライバシーは必須ですので、部屋はあった方がいいですね。
ただ、勉強部屋となると考え方は別になります。
いかに集中して勉強できるか、この環境が大事だと思うからです。
本人が勉強をしやすい場所が一番だと思っています。
そうは言っても勉強に向く方位というものは風水では存在していないのですが、出世する方位として「北」の方位が向いているのでオススメです。
出世する=仕事ができる=勉強が出来る ということにつながる方位だからです。
ただし、注意点としては、勉強する場所は必要なもの以外は置かないことが大事です。
北方位は、男性の方位、身体だと頭脳の方位とも表されていて、スッキリした空間であること。ゴチャゴチャしていると考え方がまとまりません。
ちなみに。。。
リビングダイニングスペースで勉強するお子さんが結構おられます。
ご相談者様は「テレビとかあるのですが、退けた方がいいのですか?」と言われることが多々あります。
筆者の答えは、「はい、退けてください」
これは方位に関係なく、勉強するスペースは集中力がとても大事です。
この緊張感がある空間がとても必要なのです。
あとはご本人次第なので、部屋割りや部屋を整えたら親は静かに支えてあげることが一番!
筆者はご相談者様にはそうお伝えしています♬
余談ですが。。。
実は筆者の4人の子どもたちは、大学には行っていません。
長女は医療系の専門学校に進学
次女・長男は高校卒業後に就職
次男は支援学校に在籍中ですが卒業したら就職の予定
子ども部屋は次男以外はマンガ部屋です汗
(次男は戦国歴史系の書籍ばかり)
一応家を建てる時にそれぞれの子どもたちの吉の方位を考えて部屋割りしました。
人間関係がスムーズに出来ることをメインにしています。
勉強が出来ると、親としてはすごっく嬉しいのですが、将来のことを考えてみれば人間関係がスムーズだったら、集団生活をするのも仕事をするのも結婚や色々な人生を送るのも楽ではないかと。
子どもたちの部屋は次女以外は東方位側に位置し、人のつながりをよくする方位にしています。
次女の部屋は間取り上、北西の方位ですが、人の助けをもらえる方位に位置しています。
その結果、勉強の成績はふるいませんでしたが、人間関係はちょこっとのトラブルはあったものの自分で乗り越えて、学校生活を楽しむことができ、仕事に頑張っています。
親と子の良好関係は夫婦間から築く
親と子は近すぎず、遠からず。
風水相談でも親であるご相談者様から子どもを中心にインテリアやカラーを整えたり親子関係の修復についての内容が多いです。
ただ筆者の場合、ご相談者様には、親子関係の前に夫婦関係の見直しをお願いしています。
なぜなら親子関係と夫婦関係はほぼ正比例だからです。 親子関係が良ければ夫婦関係も良く風水効果を自然に得られておられます。 どちらかに良し悪しの偏りがあれば、風水アドバイスしてもなかなか継続しません。
夫婦関係が良好になると、親と子のほどよい距離感ができ、関係性を築きやすくなる可能性が高いですね。
やはり夫婦は家族の土台です。
寝室のインテリアでのオススメポイントとは
こちらの記事で夫婦間の在り方を書いています。
頭が良い子がいいか、自立出来る子がいいか
風水で子どもの勉強する机の方位を聞かれることがあります。
●頭の良い子の机の向きは北方位がベスト。
ベッドの頭の向きも北方位か北東・東方位がベスト。
理由は、先章で書いていますが、出世や脳の活性化するのは北や東の方位だと云われているからです。
○自立出来る子の机の向きは南・南東方位がベスト。
ベッドの頭の向きは東または南方位がオススメ。
理由は南方位は女性の方位であり、生活地盤の方位と云われているからです。
「勉強が出来る子になってほしい」
「○○大学(有名または中堅大学)に入れたい」
「しっかりお給料がもらえる名の知れた企業に就職してほしい」 、、、など、
親としてのアツい願いがこもったご相談をいただきますので、ご相談者様の自宅に合わせた風水アドバイスをしています。
全て風水で叶えるのは難しいのが現実。 なぜかといいますと、ご相談は親御様だけであることが大半で親の思いが強く、叶えたいことがありすぎることが多いからです。
ご相談の解決の糸口になるのは、お子さまです。
どれか項目をしぼり、親の願いだけでなく、お子さまの現況もあわせながら、現在のお子さまに沿ってアドバイスをしています。
子育てと終活での風水環境
親としての子育てに始まりがあれば必ず終わりが来ます。
同時に親も歳を取っています。
年老いてきた親が考えることとは❓
子育ての終わりは終活の始まり
筆者が実際50歳を過ぎ、4人の子どもの中で高校生の末っ子のみに子育てがほぼ終わりを迎えている今、夫婦で終活に着手しています。
子どもが成長し手を離れていくということは、親である自分たちも歳を取っているということ。 あたりまえなんですが、老いの時期を考える年齢になっているものなんです。
子育てがひと段落したら、やりたいことをやるのもよし、夫婦で旅行するのもよし、老いを受け入れ人生を楽しむことをしてほしいなと思います。^_^
家の中などの断捨離や整理整頓のイメージが一般的ですが、それだけではないですからね♬
子育ての間取りは広くなくて良い
子どもはいずれ巣立ちます。
だからスペース的には広くでも6畳(約9㎡)あれば充分です。(クローゼット込み)
子どもが成長し、一人暮らしや結婚しても部屋は残しておいてほしいですね。 (机などの家具やベッドや衣服などは、お子さまがなるべく承諾されてから整理整頓してください)
ご相談者様よりインテリア提案の依頼がありご自宅にお伺いすると、お子さまが独立し家を離れた後の部屋が物置部屋になっているのを見かけます。
これはかなり寂しいですね。。。
もともと人が居た(住んでいた)部屋を物置にして、しかも不要物が占めていると、住まい風水の目線だと氣がよどんで身体や人間関係などあまりよろしくないです。
それよりは、子どもの帰る居場所が残してあると、子どものメンタルが落ち着く傾向があります。
せっかく親子が住んでいた家。 親も子も、お互いに歳を重ねて大切にしたい「住まい」にしていただきたいですね。
風水活用で子どもの自立
親としての最大のミッションは、【子どもの自立】。
○高校または大学を卒業後に就職する
○結婚して別の住まいをかまえる 、、、など、
親から手を離れ、自分で働いて生活していくのが、子どもの自立の一般的な流れだと思います。
しかし中には、
●仕事になかなか就かないので生活の面倒を見ている
●結婚しても何かと生活費などの世話をしている
、、、といった悩みのご相談をいただくことがあります。
子どもの自立で悩んでいる方は、「お金」で悩んでいることが実に多いんです。
こういった悩みを風水アドバイスで改善していただいています。
それは、、、家の中をデトックスする❗️
つまり膿(=悩み)を出して、デトックス(=改善)することです。
ここで筆者が実際行った風水アドバイスは。。。
家の中の整理整頓や掃除は必ず行なっていただいています。
その他には、、、
❶南方位に貯金箱を置き、500円玉貯金を親子でお互いにそれぞれ始める(貯金箱は壊さないと取り出せないものにする)
❷貯める金額と目的をを作り、達成予定日を決める
子どもの自立は、お金と密接に関係しています。
生活をするのにお金がかかりますし、働かなければお金が入りません。
どんな内容であっても「どっぷり誰かに依存」では、いずれ自分自身が生きづらくなるからです。(ちなみに子どものお金をあてにする親も現実にあったりします。。。)
目的を作って、それを目指す貯め方は、氣の流れをよくします。
なぜかといいますと、向上心があって生きるための気持ちのパワーアップが臨めるからです。
南方位にお金を貯めるのは、子宮の方位とも云われており、身心を癒やされる方位であるから。
また貯めるお金を「500円玉」にしたのは、結構貯めるのが難しい金種だからです。
意識しないと、「500円玉」を手にしにくく、あればついつい使ってしまうため、忍耐意識が養えます。
この500円貯金のアドバイスは案外効果があったご相談者様が多く、これをきっかけに親子でしっかりお金の話ができたというお声をいただいています。
余談ですが、、、
筆者も500円玉貯金(目標金額10万円、目的は夫とちょっとグレードアップした旅館に宿泊するため)を貯めています。
昨年12月から始めてやっと4万円が貯まりました〜(^ ^)
是非やってみてくださいね。
まとめ 風水を上手く活かして子育て環境を整える
子育ては、悩みの連続であり、日々の試練でもあり、人生を賭けた楽しみでもあります。
親として年老いても子どもとの良好な関係性を保っていくために、風水を上手く活用していただいて人生を謳歌していただきたいと思っています。
吉の方位を取り入れ、親子関係を考えていく良いきっかけになればいいなと願っています。