インテリアコーディネーターの資格を活かして、インテリアコーデだけでなく、発達障害・身体障害を持つ次男の育児経験による、お片づけ苦手を活かした整理術カウンセリングを行なっています。
また風水インテリアのルーティン化するアドバイスもお伝えしています。
日頃「住まい」に関するご相談を受けることがよくあります。
現役で建築系の会社に在籍しているからでもあり、インテリアコーディネーターの仕事や整理収納アドバイザーとしての経験値からアドバイスをさせていただいています。
ご相談者様から「住まい」について、さまざまな悩みを抱えています。
そこで、今までのご相談・アドバイス内容を1テーマごとに取り上げてお話ししていこうと思います。
お話しすることで、皆さまのお役立ちができたら嬉しいです。
今回は「共働きでの整理整頓の悩み」がメインテーマ。
その中で【家具】についての整理収納に関するテーマをお話ししていきます。
筆者が整理整頓についての考えはこちらでもご紹介しています。
ハマる断捨離の面白さ
目次
共働きしていると大変な「整理整頓」
家具に関する整理整頓の話をする前に、共働きしているご相談者様の悩みをお伝えします。
昨今、夫婦で会社員として働いているご家庭が増えてきています。
そんな中、ご相談いただくのが「家の中の整理整頓」。
ふだん会社勤務で休みの日はゆっくり過ごしたいと思っているご夫婦が多くいらっしゃいますが、働きながらの整理整頓や掃除などは結構おっくうな行動です。
共働きの中で行なうためには、なんとかしてハードルを低くしたいものですよね。。。。
会社は休みだけど、家の中は休みにならない
ご相談で深く掘り下げていくと、「妻が主に整理整頓や掃除などを行なっていて、自分の時間が確保できない」という悩みをお聞きします。
今や妻もフルタイム勤務をしているのがあたりまえの時代。
夫と対等な働き方をしている方が実際多いですよね。
しかし、夫よりも妻の方が整理整頓などを行なっているご家庭が結構多いのではないでしょうか。
会社は休みだけど、、、完全週休二日制だけど、、、
勤務日は出来ない掃除を休みの日だからこそやっておかないと、片付かないしキレイに出来ない。。。
結局休みの日は掃除や片付けに明け暮れる。
・・・・・というご相談者様が多いようです。
「やらねばならない」強制感と「いつやるの」と切迫感
整理整頓も掃除もやらなかったらといってすぐに生死に関わるわけではありません。
ただそれが積み重なりすぎると、ゴミ屋敷になる危険性を秘めています。
ご相談者様自身、服や食器や日用品など物を出しっぱなしにしてしまうことに罪悪感がある方も結構多いのです。
それが分かっているから、「やらねばならない」と思っているし、「いつかはやる」と曜日を決めたりしてわけです。
整理整頓などが得意な方は自然に行えるからいいのですが、多少なりとも苦手意識がある方は気持ちに身体にムチ打ってやる気を起こして行なう事態になります。
ご相談される方は、後者の部類ですね。
これがストレスになっているんです。
共働きって本当に時間がない?
共働きって働き方や労働時間にもよりますが、夫も妻もフルタイム勤務で子育て中だと自由な時間はかなり限られると思います。
実際筆者は、結構毎日キリキリ舞いでした。
学生であった4人の子育て中でのお互いフルタイム勤務だった頃は、本当に毎日時間に追われる日々で、家事タイムで1日が終わってしまう日もしばしば。
これに残業が入ると忙しさに拍車がかかっていく感じでした。
それこそ寝る時間が削られていく。。。そんな毎日。
だから勤務日の家の掃除は早朝(AM5時〜6時)に行なっていました。(主にトイレなどの水回りと床の掃除)
家族が多いと汚れ方のスピードが速いので、掃除は欠かさず行なうことを心に誓っていましたね。
だからどうしても休みの日に溜まった掃除を行なうことが多くなってしまうのが現状だと思います。
現実として、共働きであるご相談者様のお悩みで、「働いている日の時間で掃除に充てる時間がないわけでないけど、無理してまでやりたくない」という内容が多かったですね。
それくらい日々の暮らしに必死なのです。
家具の必要性:共働きでも楽にする整理整頓の考え方
前章で、整理収納のご相談者様で、モノの整理をするのにさまざまな悩みを解決するにあたり、共働き家庭ではどのようなやり方がベストなのかを考えてみました。
整理整頓が得意か?不得意か?で考えてみる
ご夫婦が整理整頓や掃除が得意なタイプか、不得意なタイプかを考えてみる必要があります。
筆者は、整理整頓や掃除は得意か・・・と聞かれたら、苦手な方です(汗)
お恥ずかしいながら、インテリアコーディネーターや整理収納アドバイザーなどの資格を取得しているのに、そんなに得意ではないんですよ。。。(大汗)
ただでさえそういう性格なので、フルタイムの仕事をしているから余計にチャッチャと整理が出来ないタチでして。
夫はある程度は整理したりはするのですが、キチンとやる派ではありません。
お互いがこの性格なので、お互いがフルタイム勤務のため、仕事の日は時間がそんなに時間が取れないから「まとめて」掃除や片付けをするタイプの夫婦です。。。。。
ご相談をいただく方々も我が家と似たような性格の方が多いのですね。
でも。。。
忙しいからといって、、、
苦手だからといって、、、
片付けないわけにはいかないですから。
ほっとくとますます汚部屋になっていくだけなので、
筆者としては忙しくても苦手意識があっても出来る整理整頓のやり方を考えています。
家具を置くのを少なくする考え方
整理収納や掃除・整頓が苦手なご相談者様の多くは、家具の活用があまりなされていないと感じています。
その場合は、家具を最小限にしてもらうことをオススメしています。
なぜかと言いますと、例えば衣類だったらタンスに入れずにカゴに入れたままだったり、食器だったら家族が決まったものしか使わなかったりするからです。
自分なりの片付けに対しての「出来る」やり方を考えることが先決
日常生活において、あまり使っていない家具があれば処分や収納などのやり方を変える必要がありますね。
筆者もそうですが、自分の性格やクセはそうそう変えられないからです。
共働きだからこそ楽なやり方をやろう!
共働きしていると、片付けたり掃除したりするのがおっくうになる日がたびたびあります。
日によってはクタクタになる日も。。。。。
そういう日のために「ここまでやったら終わり!」というマイルールを作ってもいいかもしれませんね。
ちなみに筆者の場合、例えば仕事のある日の食事の片付けは、食器は食洗機に入れてスイッチONし、シンク内の使用済みの鍋などを洗ったらそれで終わりにしていました。
食器などは次に使うためにキレイにしておくだけで、それ以上のことはやらないと決めていたのです。
いちいち食器棚にはしまいません。
めんどくさいから。
結構食洗機に入れっぱなしのまま、その食器を使う・・・なんてことは行なっていましたよ(笑)
意外と食器棚にしまっている食器は、活躍の場が少ないかも。。。
今はそう考える日が来たら断捨離して、棚の中をスッキリさせていくいい機会だと思うようにしています。
整理整頓→家具=物をしまう、という構想をやめてみる
共働きは勤務日は忙しいし、休みの日は休みの日で用事がある。
共働きに子育てがあると、さらに忙しくなる。
その中で食事の支度や洗濯など日常生活は毎日続行なので、日々の片付けや整頓は必ず行なっていますよね。
毎日のルーティンをいかにしてスムーズにこなしていくかが課題になります。
やりやすくする収納家具を考える
ご相談者様の片付け相談で多いのが、服の整理整頓や収納があります。
この場合、ご相談者様のタイプをカウンセリングして解決の糸口を見つけていきます。
よくあるタイプとして、洋服などをタンスなどに収めることが苦手な方がいらっしゃいます。
例えば、服を出しっぱなしにすることが多ければ、出しっぱなしの収め方を考えます。
●洗濯したら服をハンガーにかけたままにする
●下着類は家族ごとにたたまず入れるためのボックスを用意する
ハンガーに服をかけっぱなししてもいいです。
よく服を着替える場所にハンガーラックを設置しておくのも、苦手な方には有効な整理整頓のやり方です。
ちなみにかけておく服の量によりますが、ある程度の量に耐えられる商品が良いと思います。(ただし、かけすぎないこと! 家族の日常に着る量を決めることが大事です。)
下着や靴下などは、カラーボックスに家族分のカゴ(=収納ボックス)を収め、そこに家族の名前を記入(またはインテックスラベルなど貼る)して家族の物を入れていくのも一つのやり方です。
強いていえば、たたまなくてもいいんです。
カゴに入れさえすればOK!
他にもキッチン収納、洗面所収納、押し入れなど、「収納」はいろいろな場面があります。
整理整頓が苦手な方は基本としては
●入れるだけで収納完了
●置くだけで収納完了
・・・というアドバイスをしています。
キッチン収納だったら、キッチンの引き出しに入れておけばとりあえずOKというニュアンスです。
その代わり、「引き出しに入れる」というルーティンは崩さないことです。
こんな感じで、ほんの少しの修正アドバイスなんですよ〜^_^
よくテレビなどで見かけるインスタ映えしそうなキレイな収納のやり方は、苦手な方は正直いって無理である可能性が高いです。
それよりは苦手でも苦手なりに、相談者様の今までの手法をあまり変えずに、収納家具の考え方をちょこっと変えればいいことですから。
この【ちょこっと】が大事だと筆者は思っています。
ものをなるべく増やさず今までの行動を片付け動線にする
筆者も共働きをして感じていることですが、収納するものや整理整頓するもの自体を増やさないことが大事ではないかと。
使うものは意外と決まっているものです。
使ったら収める、収めた場所から使う、収めた場所から増えたら不要なものが出たら処分する、、、というルーティン作業ですね。
ただ、ふだん忙しいからついつい後回ししてしまうだけだと思うのです。
ご相談者様もこれは共通認識でした。
筆者の今回の「家具」についてのご相談のアドバイスは・・・
家具に物を収めるのが苦手だったら、家具自体をなくしてしまうのも考え方の一つであることをお話ししました。
家具を設置しなくてはいけないという決まりはありません。
日頃やってしまっている行動をそのまま整理整頓できる動線を作ってしまえば、わざわざ片付ける考え方にならなくて済みますね。
例えば。。。
ご相談で言われたことがある、「夫が靴下や下着を私が準備しないと文句を言うし、靴下をリビングに脱いだまま洗濯機に入れてくれない」の場合
タンスにしまってあるのだからタンスから靴下などを出してくれればいいのですが、ほぼやってくれないので私がわざわざタンスから出してお風呂場まで持って行っている。。。とボヤくご相談者である奥様からご相談のこの内容は結構あるあるのお話です。
筆者のこのご相談に対してのアドバイスは。。。。。
❶家族の下着や靴下などの細々した物は、家族が一番取りやすいスペースに可動棚を設置する
このご相談者様の場合は、家族同士が多かったアクセススペースがリビングだったので、可動棚をリビングに設置。
(この棚を置くためにリビングにスペースを設けました。)
人はだいたい行動パターンが決まっているから、それを崩さないように考えました。
そしてその棚の中身は、上段から下段へ順にご主人様の物→奥様→お子さま・・・というように収めていくようにしました。
❷リビングにご主人様の洗濯する用のカゴを置いておく
どうしてもご主人はリビングに靴下などを置いて行ってしまうクセがあるので、そのクセを活かしてカゴを置くことにしたのです。
しかもそのカゴには大きなマジックの字で「○○(ご主人の名前)の洗濯用)」と書いて紙を貼り、ご主人様にも「このカゴに洗濯物は入れてね!」と伝えたそうです。
これだけは守って!・・・というのは奥様のご主人様へのお願いでしたけど。
すると何日かはかかりましたが、ご主人様が靴下を含めてハンカチなど、洗濯物を自主的にカゴに入れてくれるようになったそうです!
ちなみにその時に使っていたタンスは処分したそうです。
全く使わなくなったから。
そうしたら空きスペースができたので、今は家事デスクを置いて奥様の仕事スペースになっているとのことでした(^ ^)
人の行動の昔からの習慣はなかなか直りません。
生まれ持った性格がそうそう直せないのと一緒です。
だったらその昔からの習慣を活かした方が、物事がスムーズにいくのかなぁと筆者は思います。
まとめ|共働きの手助けとなる家具にすることを第一に考える
それぞれの家族によって整理整頓のクセがあります。
共働きをしているご家庭ならなおさら出勤・帰宅後の行動がスムーズに出来る家具を調達し設置した方がストレスが少なくて済みます。
そのクセに応じて家具選びをすることをオススメします。
整理整頓をしなければならない住まいではなく、そんなにしなくても済むようなご自身の行動に合わせた住まいづくりをしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
●働きながら整理整頓していく記事はこちらでもお伝えしています。
お役立ちできましたら嬉しいです。