インテリアコーディネーターの資格を活かして、インテリアコーデだけでなく、発達障害・身体障害を持つ次男の育児経験による、お片づけ苦手を活かした整理術カウンセリングを行なっています。
また風水インテリアのルーティン化するアドバイスもお伝えしています。
前回は服の断捨離について実際体験してきたことに基づき、いかにして実践していくのかを読み解いていくお話でした。
今回は、着ない服を断捨離し整頓し実践していくためには、どう行なっていけばいいのかをお伝えして行きます。
目次
▶︎増えた服をどうするかを考える
▷服を「つい」買ってしまう理由
▷「つい」ポチッとクリックでインターネット購入
▷袖を通す服には限度がある
▶︎クローゼットに置く量を管理する
▷広さはどのくらいかを理解する
▷誰の服を置くかを考える
▷季節ものの出し入れを考える
▷守る量、減らす努力
▶︎服の処分方法
▷売却・譲渡、そして処分を考える
▷買い手になって売る服を選別する
▷譲って喜ばれるのは「着たいから」
▷時代に合わないのは処分する
目次
増えた服をどうするかを考える
さまざまな場面で着分けしていると、どうしても服は増えます。
大豪邸に住んでいるのであれば少々いいでしょうけど、一般的にはある程度服を整理していかないと収納している場所がパンクしてしまいます。
そこで、なぜ服が増えてしまうのかを考えてみましょう。
服を「つい」買ってしまう理由
筆者の友人に
「お店に行ったらついカワイイ服を見つけたから買っちゃった〜♫」という話をよく聞きます。
欲しいものが目の前にあると買いたくなってしまうのは誰にでも経験があると思います。
が。。。
この欲が続くと、ちょっと問題です。
「ついつい」病という購買欲
家に服の在庫を把握せず、目の前の購買欲に負けてしまう・・・というのがこの友人での現象ですが、断捨離の視点から考えるとお金がもったいないやり方です。
整理収納のご相談をいただく経験上、クローゼットやタンスにある既存の服が日の目を見ることはあまりありません。
新しい服が更新されていくので、どんどん既存の服がクローゼットなどの肥やしになっていく傾向があります。
筆者はよくご相談者様から「『つい』買ってしまう」と言われるので、勝手に「服の『ついつい病』」と呼んでいます。
「つい」ポチッとクリックでインターネット購入
お店で買う人もいますが、スマホ普及が進んでいる今の時代、インターネットで購入する人が多くなりました。
この購入の手軽さが、服を簡単に増やしてしまう原因だったりします。
インターネットで購入する理由としては、定価より金額が安く、クレジットカードで購入すれば値引きや特典があったりして、同じ服を買うのにお店よりもお得感はあるのが特徴です。
(服の販売全てが当てはまるわけではありません)
でもそれが楽しみであり、自分のご褒美でもあったりするので、むやみに「やめてください」とは言いません。
筆者もインターネットで購入することがあります。
が。。。。。。。
服はお店に行って買うようにしており、インターネットで買うものはタオルや普段着とかですね。
筆者のオススメとしては、お店で買うのとインターネットで買うのとを品物の使い分けをしたらいいのではないかと思います。
そして
「つい」買う人は月の上限金額と購入数を決めて守ること
いわゆる購入と在庫管理をすることが重要です。
これは結構あたりまえのことですが、服のことの整理収納のご相談者様でもなかなか難しいものなのです。
人って【管理をする】のは習慣化するまでは大変なのでしょう。
特にインターネット購入では、書いすぎに注意ですね。
袖を通す服には限度がある
着る服に人として数に限りがあるのはご存知でしょうか。
毎日全く違う服を着れば別ですが、たいていの人の場合は同じ服や違う組み合わせを着用していく人がほとんでしょうけど、だいたい用途別にしていくと服の数は自ずと決まってきます。
衣替えの時、服を全て入れ替えることができるなら まんべんなく着ることが可能かもしれません。
ただこれが毎年同じ服であれば、、、の話です。
年数が経てば、新旧の入れ替えも必要でしょうけど、その時に【旧】の服にもちゃんと袖を通して活用することが出来るといいかと思います。
ついつい新しく選んだ服に目がいってしまいがちなので要注意です。
クローゼットに置く量を管理する
今から服の数の管理を始めましょう。
一昔前は、服の写真を撮りアルバムにして保管する。。。というやり方などがありましたが、筆者はそこまで整理するのが面倒なのでもっとシンプルにしていきたいと思います。
広さはどのくらいかを理解する
今回は一般的に設置が多いクローゼットについて考えます。
一戸建て、アパート、マンションなどによって広さがまちまちで、幅と奥行がどのくらいあるのかを建築用スケールで測ってみてください。
たいてい奥行が45〜60㎝であることが多く、ハンガーにかけた上着をかけられるくらいです。
あとは、持っている服を密着しない程度に軽くかける感じにかけていってみてください。
密着しない理由は、密着しすぎてギューギューだと服が取り出しにくくなるからです。
幅がどのくらいかわかったとしても、何着入るかはクローゼットの広さ次第でもあるので、数を把握するためにもパイプハンガーにかけていくとわかりやすいです。
数多くかけすぎると、パイプの真ん中が曲がってしまう恐れがあるので気をつけましょう。
さてその時に行うことは・・・
❶クローゼットに既存の服が全て入っているかをチェック👆
❷どの季節のスタイルの服が多いかをチェック👆
❸クローゼットに入りきらない服をどうするのかを考える
(クローゼットに全て服が入っている場合は❸はスルーしてください)
タンスに服を入れている場合も上記と同じようにやってみてください。
広さの数字を見ても分かりにくいと思いますので、実際に物を入れてみた方が目に見えてわかりやすいはずです。
服の数でクローゼットの広さを把握した方が、整理する認識がしやすいです。
誰の服を置くかを考える
各部屋にクローゼットがある場合は、その部屋の主のもので良いのですが、2つの部屋に1つの収納しかなかったり、部屋割りによってはスペース的に狭かったり1箇所だけ広いスペースだったりと、家のタイプによって違います。
収納スペースが2パターンある場合(狭い箇所と広い箇所と1つずつ)
このパターンの住まいが多いですね。
各部屋にあっても、いわゆる子ども部屋などに使われる部屋は狭く、親または夫婦で使う寝室はウォークインクローゼットだったり広いスペースだったりするパターンが多く見られます。
この場合は、季節別の服と今着る服と分けて、狭いスペースには今使う服のみにし、広いスペースは各個人の季節別の服を保管するようにしたら良いですね。
広いスペースに利用する場合は、タンスやラベリングで分別すると良いでしょう。
ただし、この管理は結構ホネがいる作業で、管理することが出来る人でないと継続しにくい傾向があります。
このやり方が難しければ、各部屋の収納スペースで季節別も含めて収めるようにする方が部屋を使う人がわかりやすいかとは思います。
季節ものの出し入れを考える
季節ものの入れ替えが、大変な作業の一つではあります。
スペース的に取らないといけないし、季節ごとにやらなくてはならない。。。という義務感が生じます。
が、それをあえて義務感がないように工夫すると気が楽になります。
季節の入れ替えを楽に行う方法
我が家の場合は、季節ものについては一つの収納棚に季節別に入れて、入れ替え作業の時間を無いようにしています。
なぜかと言いますと、ふだんフルタイムで仕事をし休日は人に会ったり趣味の映画を観にいくなどプライベートも活動しているため、あまりゆっくりした時間が取れません。
また服を多く持たない主義なので、収納棚に入れても数が知れているからでもあります。
ちょっとグータラなやり方でもOK
相談者様の中で整理収納のアドバイスをした例で、タンスや移動式タンスを持っている方は、季節ものは引き出しやタンスごとそっくり入れ替えできるようにしたり、パイプハンガーにかけている季節ものは移動せず、季節別にかけるようにしたりすることをお伝えしています。
一般的には季節ものだからと言って、作業時間を別に設けることは気持ちとしては負担に思うことだったりするのです。
負担に思う作業は長続きしないので、あえてグータラでやるくらい楽にできる季節ものの服の入れ替えや整理した方が割とキレイをキープしやすくなります。
季節ものだからといって分けないといけない決まりは無いのです。
守る量、減らす努力
服は色々な気に入ったパターンがあり、気がゆるめば服は増えてしまいます。
服の数をある程度抑えるためには、自分自身に「数を決める」誓いは立てた方がよく、それをルールとして守り努力することが必要です。
○どのくらいの量だとプライベートもお出かけも仕事もそれぞれにカバーできるのか
○「1着買ったら1着処分する」ことを考えてから買う
スペースには限りがあります。
そのスペースに収まる服の数にキープすることが、服の整理整頓だけでなくお金の節約にもつながります。
服の処分方法
服の整理整頓をしていけば、必要・不必要は必ず出てきます。
その時が服の断捨離時期ですので、無駄に服を増やさないためにも考えておくべき行動です。
売却・譲渡、そして処分を考える
増えた服をどのように断捨離していくか。。。
あなたにとってどんな方法が良いか考えていきましょう。
服を処分することを考えた時、さまざまなやり方があります。
売却する
・買取店やフリーマーケットで売る
・インターネットアプリで売る
譲渡する
人に譲る
欲しい人にあげる
フリーマーケットなどで無料で渡す
処分する
捨てる
その他のやり方として
処分する予定の服を他の品に変える(掃除用の雑巾や鍋敷などに生地を再生する)
リメーク作品を得意とする作家さんが多く存在する
だいたい3つのやり方が主な処分方法です。
服を買って増えた分を処分する方法であることを認識しながら行いましょう。
そしてその後、服の数を把握したりして管理していくようにします。
買い手になって売る服を選別する
売る場合、どんな服でもいいわけではない と筆者は思っています。
買い手の気持ちになって売る服を選び、自分だったらこの値段だったら気持ちよく購入できる値段で売りに出したほうが、自分の手から離れる服を今後着てくれるであろう次の方は「この服を買って良かった」と喜んでくれると思うからです。
そこまで考える必要はないかもしれませんが、自分が着ていた服が売買関係を通して人に渡るのできちんとした気持ちで売りたい、と筆者はお伝えしたいですね。
今の時代、どんな服でも売りに出せるようになりました。
そうはいってもやはり状態が良いブランド服の方が、買取店でもインターネットアプリでも高く買い取ってもらえます。
(筆者は買取店でしたけど実体験です^_^)
「売れたらラッキー!」くらいの気持ちで売りに出しましょう。
だって捨てるかもしれなかった服ですから、売れたらラッキーなんです^_^
譲って喜ばれるのは「着たいから」
筆者は何度か服を知人とかに譲ったことがあります。
子供服です。
長く受け継ぐ「お下がり」
それは夫の親戚から譲ってもらった「お下がり」でしたが、4人目の末っ子が成長して着れなくなったのを機に欲しい方がいらっしゃったので譲りました。
その服はあるブランドの子供服だったからかもしれないのですが、その「お下がり」は20年以上受け継がれていきました。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
着ない服を断捨離する〜家庭環境と終活編
子ども服を譲る時
譲る時は、状態の良い悪いを含めて欲しい方にお伝えしています。
そういうのも含めてもらっていただけるので、譲る(あげる)側の方はありがたいのです。
当然気に入らなくなったりサイズが入らなくなったりなど、もらった服を手放したくなったら処分してね、とお話しして服をあげています。
当時「譲って欲しい」とよく言われていたのが、「子供服」。
特に赤ちゃん期から幼少期の頃のサイズです。
この時期は成長が早いし汚したりすることが多いので、替えの服も含めて多めに服を準備したいと思っている親御さんがいらっしゃいます。
そのニーズに合わせて譲れる機会があったら「着せたい」人に譲ってあげてくださいね。
大人の服を譲る
筆者はジャケットなどを譲っていただいた経験があります。
ノーブランドですが生地がしっかりして着やすい服で、3年前にいただいてから丁寧にしまっては着用しています。
逆に筆者の服を娘にあげたりしたこともあります。
娘にとって気に入るタイプの服だったのでもらってくれました。
譲る側もあげる側も「着たいから」という気持ちが一致しているので、あなたの服が受け継がれていきます。
そういう気持ちで譲ってあげると、良い状態の服をあげたくなりますよね。
時代に合わないのは処分する
過去、知人から相談されたことがあります。
「ある高級ブランド服があって売りに出すけど、なかなか売れなくて。当時50万円以上はする良い代物なんだけどね。なんでかねー」
その服自体はすでに20年近く前のもの。
譲ろうと色々な人に言ったそうですが、もらってくれる人がおらず、結果捨てました。
知人はかなりがっかりしていましたが、売れなくて誰ももらってくれなくて服を買った本人が着ないのであれば廃棄するのは仕方ないですよね。
筆者は服のバイヤーとか買取屋とかではないのでわからないのですが、ブランド服にも時代のニーズがあり、流行る型があるらしいということを実際服の買い取りを専門している方から聞いたことがあります。
高級ブランド服でも当時オシャレだった服でも、売れなかったりもらってくれなかったりすることが多々あります。
服の整理整頓をどんどん進めたい時もあると思います。
その時は思い切って廃棄処分しましょう。
でもどんどん処分すればいいとか、つい増やしてしまうとかの考えを改める良い機会にして欲しいです。
服にはお金がかかっていますし、服たちもいつも着て欲しいと思っていますから、断捨離するためにしっかり今の服を着て大事にする心を持っていただきたいですね。
●暮らしの断捨離についてテーマごとにお伝えしていますのでこちらをご覧くださいね。