2024年3月に次男は支援学校の高等部を卒業し、次へのステップに進みます。
高校卒業後は就労していくことで進路を進めていましたが、色々と変更・変更が重なり、就労移行支援施設に通うことを選択しました。
関連記事:知的障害からレベルアップしている次男の発達の成長記録
発達障害として16年所持していた療育手帳を、昨秋の発達検査結果でIQが基準値を超えたことで公的に返還したため、進路に対しての方向性を変えることになったからです。
今回はその進路についての内容を記録としてお伝えしていこうと思います。
目次
一般企業へ就労することを目指す
次男の就労に対しての進路は、発達障害・身体障害に合わせて勤務先や就労施設を選ぶことが出来ます。
在籍している学校の担任の先生、進路指導の先生、就労する予定の勤務先や施設との話し合いや実習なども合わせて、保護者と本人を交え意見交換しながら決定していくようになります。
次男の進むべき就労の目的は「自立」
次男の今後の進路は、障害を持ちながら、そして周囲の人にも障害者であることを認められて働くことができる企業でないと継続勤務が難しくなります。
なかなか厳しい現状がありますが、夫も筆者も次男の今後目指すのは自立することです。
(1)自立の概念
厚生労働省「自立の概念等について」
○ 「自立」とは、「他の援助を受けずに自分の力で身を立てること」の意味であるが、福祉分野では、人権意識の高まりやノーマライゼーションの思想の普及を背景として、「自己決定に基づいて主体的な生活を営むこと」、「障害を持っていてもその能力を活用して社会活動に参加すること」の意味としても用いられている。 平成16年4月20日 第9回社会保障審議会福祉部会資料による(PDF)
身体障害者手帳を持ち発達障害もある次男は、さまざまな公的な福祉サービスを受けながらも自分自身で日常生活を送ることができるよう、今我が家にいる間にしっかり定着してほしい事項です。
自立の次は「自活」
日常生活が本人なりに出来る範囲をどんどん増やしていく努力をしていく必要がありますが、そのためには「お金」も重要な存在であり、生活の大きな支えとなるには、本人が社会に出て「働く」ことが必須です。
自活(じかつ)とは人間が親をはじめとした周囲の人間の援助を受けずに生活を成り立たせるということ。
ウィキペディア「自活」より抜粋
自分で働き、お給料をいただき、その上で福祉サービスとして得られる手当などを含めて、収入面の確保がこれから先の課題になり、それが充実していけば自活の糧となると思っています。
夫も筆者も子どもを持つ親の責任として手助けしたり世話をしたりすることはあたりまえですが、いつまでもその責任を全うすることは出来ません。
なぜなら次男より私たち親は、早く逝ってしまう可能性が大きいからです。
これは避けて通ることは不可能なので、親がいなくなっても生活が成り立っていくことが出来るようにしていくのがこれからの夫と筆者の役目だと考えています。
次男を支えてくれる存在をつくることの大事さ
人間は一人では生きることが出来ませんから、誰かの助けがあってこそ生活が楽しくなるのです。
次男を支えてくれる存在をつくっていくのも今からの課題です。
次男の姉兄の意見は必要不可欠
次男は4人姉弟の末っ子で、上3人は社会人で会社員として働いており、いずれ夫と筆者が亡くなった後は娘たちと長男が次男を支えていく体制になっていきます。
障害があるのでオールマイティーに次男自身がやっていくのは難しいのですが、今の日常生活で自分で出来ていることは引き続き行ない、生活費がまかなえられる金銭的な余裕があるようにしたいと考えているため、自活できるような勤務内容にしなければならないと思っているのです。
そうした自身の努力をしていく上での姉や兄に協力してもらう体制は今後続けていって欲しいですね。
現在、お正月やお盆・GW、お互いの誕生日など、我が家が中心となって4人の子どもたちが集っているので、この習慣を崩さずに近況報告を重ねながら、相談事などがあれば積極的に話していって欲しいと願っています。
障害のことは次男でしか分からないので、やはり話さないと他の姉兄には理解してもらえないことはまだまだ沢山あるのです。
ただ上2人の娘は次男の障害のことはよく理解をしてくれていて、夫も筆者も次男も良き相談相手なのでかなーり助かってます。
さまざまな場面での出会いを大切にしていく
次男はあまり人見知りがなく、すぐ打ち解けることができる性格で、コミュニケーションは上手い方です。
欠点としては親しくなると距離感が近くなりすぎることが多々あるので注意が必要だったりします。
それさえちゃんと理解していれば、今でも通学途中などで中学校時代の同級生に会いおしゃべりしたり、支援学校の学生とも一緒に遊びに行ったりなどするので、気軽に話ができる友人を大事にしながら今から出会うであろうご縁のある人たちとも交流を広げていってもらいたいなと思っています。
働き生活していくことは「生きる」こと
人との繋がりを大事にしながら、働くことや生活していくことは大変かもしれないけれど、これから「生きる」ためにはとても必要であり楽しいことだと思うのです。
これは健常者も障害者も共通事項ではないでしょうか。
「生きる」ことの楽しみがないと、「生きる」ことに見出せず、苦しく辛いことが多くなってきますからね。
高校卒業するまでに夫と筆者は次男と今後の目標を決めながら、これから前向きに歩いていくことができる環境作りをしていこうと考えています。
高校卒業後、就労移行支援施設に入ってからの成長記録を書いていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
関連記事: