2023年9月に正社員として勤務していた建築会社を退職した年齢は50代半ば。
正直、不安で無いはずはなく。。。
退職を決める勇気を出すのは、本当に大変でした。
「働くことは生きること」
まさしく、生きるために 生活するために 家族のために働くことを念頭において日々を過ごしています。
そこで今回は、50代半ばでも就活し採用に至ったお話をお伝えしていこうと思います。
目次
50代で退職するきっかけとは
退職するきっかけは人それぞれ。
給与面だったり、仕事内容だったり。。。
はたまた人間関係だったり。。などなど、人によってさまざまな理由があると思います。
筆者の場合はどうだったのでしょうか。
子どもの行事で休みが取れない
筆者にとって、子どもを持つ母親として行事ごとは、とても素晴らしい成長を見ることができる場です。
それが、筆者の休みの代わってもらえる人がいないので泣く泣く諦めた行事はいくつもありました。
子どもが高校生で大きな年齢になっているとしても、行事を休む必要がない理由にはなりません。
年に5回取るか取らないかの行事の回数ではあったのですが。。。
仕事内容がどんどん増えていく
筆者は事務職でしたが、実際は他署の仕事もやらなくてはならない状態が増え、それと同時に当然重積な内容も増えていったので、精神的に疲れてしまいました。
本来やらなくてはならない社員がその仕事をやらず、本来やる仕事ではないことをやらなくてはならないことに不満を覚え、仕事としての人間関係もどんどん崩れていく感じでしたね。
宅建士試験の勉強に集中したかった
筆者の背中の後押しをした大きな理由は、「宅建士試験の勉強に全力を注ぎたい」から。
受験2回目であり、夫から「今年で終わりだからね」というプレッシャーがあったからです。
今いる会社で在籍し続けることで試験勉強ができない環境でいるよりも、スッパリ辞めて勉強に集中する環境を作ることが大事だという、ある意味自ら背水の陣を敷いた決意だったのです。
こうして筆者は退職する決意を固め、2023年8月に退職届を会社に出し受理されました。
退職後、徐々にハローワークにて就活を開始する
筆者は宅建士試験を受験するという大きなハードルがあったので、まずはそこに集中しました。
8月に退職届を出し、8月後半から9月までは有給休暇消化してそのまま退職日を迎えることを会社側には認めてもらいました。
退職日を過ぎて数日後、退職した会社から離職票が届きました。
離職票が届いたら早速ハローワークに行って手続きです^ ^
勉強も大事ですが、こうした離職後の手続きも大事です。
ハローワークに行って職探しが基本
早速ハローワークに行って書類申請を行ないました。
失業保険などの申請が必要だからです。
50代ともなると、必然的に就職年齢の条件が厳しいのは必至。
失業保険を受けることもしっかり念頭に置いておかなければなりません。
7日後には雇用保険説明会を受けてきました。
雇用保険説明会が終わった後に就職相談へ
この説明会が終わった後、すぐ就職相談をしました。
自分自身に合った就業先が見つかるかどうか。。。
求人票とにらめっこかもしれないなぁとかなりの覚悟をして相談ブースに行きました。
持っている資格と経験年数はもちろんのこと、筆者の年齢である50代半ばでも面接していただける企業があるのか、、、本当にドキドキしながら相談していました。
年齢のハードルの高さに負けない、就きたい職業にブレない意志
年齢が50代半ば・・・というのが大きなハードルでした。
筆者の場合は、正社員ではなくパート希望でしたけど、それでも年齢は大きなネックでもあるんです。某就活サイトに依頼しても地方は意外と難しかったりします。
ただ筆者は、長年いた建築業界か、今資格として目指している関係で不動産会社に就きたい意志はありました。
そして土日祝日休みにこだわりがなく、とはいえ曜日や勤務時間が自由にできる勤務体系がいいのでパートを希望したのです。
平日休みの土日出勤OKにしていたので、いくつか求人票を出してもらえました。
その中で、自宅からほど近い就業場所にしぼり、時給も1,000円以上(山口県内では良い方)である企業の求人票があり、ハローワークの担当者が「年齢50代半ばでも応募できるか」を聞いてもらって快諾だった会社に面接申し込みをしました。
快諾だった会社は建築会社で不動産業(賃貸業)を自宅に近い場所で新規オープンするとのことで、筆者自身、願いが叶ったりの企業でした。
面接で自分の意志と条件をしっかり伝える
今回面接する上で、筆者が面接官にまず伝えようと思った内容は、、、
家族の行事ごとは休みをいただきたい
これは譲れない条件でした。
希望の休みを取得できるかどうかを確認しておく
最初に必ず確認した事項です。
運よく入社できたとして、この項目をうやむやにしてしまうとかえって自分が休みにくくなるからです。
家族の行事ごとは、筆者にとって必要なことなので、しっかりお聞きしました。
勤務時間や勤務日・勤務内容を確認しておく
求人票通りかどうかをまず確認しておくことが大事です。
筆者の場合、平日休みが中心ではあるのですが、月に2回は土曜または日曜に休みが欲しいと思っていたので、それをズバリお聞きしました。
勤務時間も多少短くできるかどうかも確認しました。
そして勤務内容についても求人票通りか確認し、その内容にとって自分のスキルがどう役立つか、経験がある無しも含めてお話ししました。
採用してもらいたい一心に自分の条件に合わないのに妥協してしまうのは、勤務が続かない原因にも成りかねないのでダメだと思っています。
自分が働きたい条件:50代でも必要な項目
転機は、ある時訪れるものだと筆者は思っています。
❶就きたい職業に合わせてスキルを身につけておく
❷それなりに資格を取得しておく
❸経験年数(会社に在籍していた年数など)が要ることがある
・・・など、今まで働いて頑張ってきた人生の履歴そのものが全て糧になっていくし、無駄にはならないです。
そして自分自身が働くためのある程度のこだわりが必要かもしれません。
自宅から通勤しやすい距離に勤務先がある
50代半ばの筆者がかなりこだわったのが、働きたい会社の場所です。
パートとして働くので、自宅からなるべく近い距離にある場所がベストだと思ったので、自宅から車通勤でも30分以内の場所と決めていました。
年齢が年齢なので、あまり長い距離を運転したくないのも理由の一つです。
時給と勤務時間
働くということは生きることであり、ハリのある生活をしていくための最大のスキルだと筆者は考えています。
パートとして働く選択をしたのは、元々は主婦なので、「家庭を中心に」したからです。
そしてやはり50代となると正社員雇用は難しい枠ですしね。それにちょうど子どもに学費などのお金がかからないこともあってパート希望にしたのもあります。
とはいえ、働くからには時給と勤務時間はとても大事な項目!
対価として評価として頑張っていきたい指標にもなりますから、きちんと把握しておきたいと思った項目です。
勤務内容を確認する
筆者は履歴書及び職務経歴書に書いてある内容に沿って、今持っている建築系の資格、そして宅建試験を受けている現実をハローワークでも面接でもお話しました。
そしてどんな仕事に就きたいかを熱望を持って伝えました。
すると、ハローワークの担当者は「宅建試験を受験する」ことに重きをおいてくれて不動産業界の会社を探してくれたのです。
そして面接に伺った企業側も筆者の希望を汲み取ってもらえたので、とても嬉しい気持ちになりました^_^
50代からの後半の人生をどんな仕事でどう楽しく生きたいのか
働くことで得られる幸せを描くことがとても重要だなと思います。
採用された決め手とは
ありがたいことに、面接に行った企業から採用通知をいただくことが出来ました🎵
ハローワークで相談し、担当者から最初に提案された企業で応募・面接しに伺った企業です。
採用してくださった企業に、筆者は「なぜ採用になったのですか?」と質問してみました。
面接していただいたその企業の社長さんより3つのことを答えてくださいました。
履歴書・職務経歴書の内容での経験年数と保持している資格
今回面接に行ったのは建築会社の不動産系の仕事内容だったので、建築系資格もですが宅建士資格が必要です。
筆者は先日実施された宅建試験の自己採点結果が予想合格点より上回っていたので、それも加味されたようです。
そして建築系の資格:インテリアコーディネーター・キッチンスペシャリスト・整理収納アドバイザー1級などを取得して10年以上になり、その資格を活かした仕事もしてきたのも採用にプラスになったのだそうです。
4人の子どもを育ててきた実績
4人の子どもを育ててきた経験が、企業が狙っている客層の一つであるファミリー層にも役立つとのことでした。
子育てしてきたことに評価を得られるのはとても嬉しいことです。
笑顔で挨拶し、笑顔で話している
自然にニコニコしながら話したことが採用にプラス要素となりました。
筆者は「応募させていただき、ありがとうございました」「面接を受けさせていただき、本当にありがとうございました」と挨拶と同時にお礼を述べていました。本当に応募できたこと・面接してもらえることが嬉しくて嬉しくて、そのことをお礼として伝えたかったからです。
50代半ばで職探しの方は、応募すら受けてもらえないとよく聞く中で、手を差し伸べてもらえるのは本当に感謝しかありません^_^
笑顔と挨拶と感謝。。。これはどんな人に会っても心を和らげる効果があると筆者が信じていることです。
まとめ|50代で採用されるためには、スキルと経験年数、そしてベストタイミング
退職して約1ヶ月後に就職することを決めました。
筆者自身、実はとてもビックリしているんです。
たぶん数ヶ月はかかるかなぁと思っていましたし、今持っている資格・スキルとは全く関係がない他業種に応募することも考えていましたから。
ハローワークに失業手当の手続きをしに行って、「自分のスキルが役立つ業種で探そう!」と思って相談ブースに行き、50代でも意外と求人があることを知り求人票を選んだ経緯です。
仕事探しはハローワークが全てではなく、色々な転職サイトもネット上で見つけることができます。
キャリアアドバイザーに相談してみるのもいいでしょう。
転職することはキャリアアップには最適ではありますが、年齢を経れば年齢だけで雇用条件のハードルが上がってしまうのがこの世の中です。
それに備えてではありませんが、資格やスキルの積み上げはとても大事だと思いますし、経験年数も必要になりますので転職する時の武器になります。
いつ何時、人生の後半で「会社員リタイア」になってもベストタイミングで次の新しい仕事にスタートできるようにスキル磨きをしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。