筆者は映画鑑賞がとても大好きで、それも映画館で観るのが大好きです。
鑑賞料金を1,800円払ってでも映画館で観るのが筆者の醍醐味です。
今、邦画・洋画共にとても良い作品が多いので、筆者は毎月1回は映画館に足を運んでいます。
実は映画の本作品に入る前に近日公開予定の映画の宣伝があるのですが、必ず見逃さず記憶しておき、帰宅してすぐ手帳のカレンダーに書き込んでいます!
さてその中で鑑賞して良かった作品をお伝えしていきます。(2021年6月から)
目次
るろうに剣心最終章The Final
ご存知!
佐藤健さん主演にして、「るろうに剣心」シリーズ10年目の節目で物語が完了する超大作。
原作の漫画「るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚」(作者:和月伸宏さん)を実写化した物語です。
緋村剣心がどんな人物で「るろうに剣心」とはどんな物語かはこちら(映画シリーズ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
漫画を知っているだけに実写版はどうなのかしら???と思っていましたが、実写だからこその主人公 緋村剣心がかもし出すスピード感や剣の達人の群像が味わえていると筆者は思いました。
原作と映画の内容には違いがある
・・・といつの時代でも言われていることですが、筆者はそこは全く気にしません。
原作は原作の素晴らしさがあり、映画は映画の良さがあります。
映画はエンターテイメントの世界なので、原作者が内容に対してOKを出している限り、多少の物語の違いや架空の人物が出てきてもそれは映画を楽しめる要素だと思っています。
YouTubeで佐藤健さんや共演する方々とのアクション練習風景を拝見しましたが、本番での失敗をしないように、ケガにつながらないように、何度も何度も練習に練習を重ね、打ち合わせを重ね、どの方も真剣に映画の撮影に臨んでいる姿が印象に残りました。
映像の裏では出演者の真摯な思いがあるから、映画を観てスペクタル感がハンパないんでしょうね。
さてこの映画では、10年続いてきたシリーズ最終作の第一部として、主人公である緋村剣心と妻である雪代巴(ゆきしろともえ:役 有村架純さん)の弟 雪代縁(ゆきしろえにし:役 新田真剣佑さん)との闘いが主に描かれており、妻 雪代巴との関係性が垣間見れるシーンもあります。(あらすじはネタバレにもなるので、ここでは割愛します。)
次作がシリーズ最後となる「るろうに剣心The Beginning」に伏線として繋がっている物語になっているので見逃せません。
アクションシーンが迫力がありすぎてそちらばかりに釘付けにはなるのですが、筆者は緋村剣心の「人斬り抜刀斎」になる経緯、「不殺(ころ)さずの誓い」のための逆刃刀を身に着ける剣心の過去に対しての贖罪、剣心の仲間愛を注目して観ていました。
会う人によって人生が好転するし暗転します。
「人で変わる」というのは本当だなぁとつくづく感じています。
人に出会い、
出会う人で成長し、
人によって人生が変わり、
人が集まることによって大きな力になる
ふだんの私たちに言えることではないでしょうか。
緋村剣心も、忌まわしい過去を認め、今の仲間を大事に思う人柄を認めてくれる環境に出会えたことが素晴らしいことだと筆者はシリーズ全部を観てきてそう思います。
筆者自身も過去にたくさん失敗してきているけれども、今はホントに良い人たちに巡り会えて楽しい毎日を過ごせています。
この映画を観て
過去も今も認めてくれている仲間がいるって幸せ!
そう感じさせてくれる物語です。
るろうに剣心最終章The Beginning
ご存知!
主人公 緋村剣心役の佐藤健さん主演にして、「るろうに剣心」シリーズ10年目の節目で物語が完了する超大作。
原作の漫画「るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚」(作者:和月伸宏さん)を実写化した物語です。
さてこの映画では、「映画 るろうに剣心」シリーズ最終話となり、主人公 緋村剣心が「不殺さずの誓い」で剣心に関わる大事な仲間を守っていく頃のお話ではなく、まだ幕末の暗殺者「人斬り抜刀斎」として活動していた頃のお話です。
緋村剣心がどんな人物で「るろうに剣心」とはどんな物語かはこちら(映画シリーズ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
緋村剣心が幕末時代に暗躍していた頃、のちに妻となり斬殺してしまう雪代巴(ゆきしろともえ:役 有村架純さん)との出会いと別れが描かれています。
また剣心の左頬に十字傷があるいきさつも分かります。
そして実はシリーズの最初となる「映画 るろうに剣心(2012年)」に繋がっていくんですよー!
(ホントにちゃんとストーリーが繋がってます)
正直驚いたのは、佐藤健さんはじめ、斎藤一役の江口洋介さんが、公開自体が最初から数えて10年後とはいえお顔やスタイルなどがほぼ変わらず出演されていることがビックリします(°_°)
それはさておき、長州藩が深く関わっているこの物語。
筆者は山口県生まれで山口県在住の立場上、桂小五郎(役:高橋一生さん)・高杉晋作(役:安藤政信さん)など、山口県に縁深い歴史上の人物が出てくるのでとても嬉しくなりましたね。
そうなんです。
緋村剣心が暗殺者として暗躍する影には長州藩がいまして、ある意味長州藩自体が敵役と言えなくもない部分が描かれているんです。
長州藩といえば、現在の山口県に位置していた藩で、実際に幕末から明治時代初期にかけて政治的に力を持っていたとされている藩の一つに挙げられています。
京都で実際に起きた池田屋事件も出てきますしね。
そういう実際の幕末の歴史的背景を重ねながら、「るろうに剣心」のストーリーを追っていけばなかなか面白い側面を垣間見れます。
剣心は人を斬ることでしか生きる術がなかった生活に、巴との関わりで人を愛することの充足感が得られて笑顔が出てくるようになっていきます。
ただ雪代巴の存在が最初の頃から物語前半での剣心との関わりから考えていくと、物語後半から終わりにかけての本来の姿はある意味どんでん返しでしたね。
剣心の左頬の一文字の傷が十字傷になることで巴との約束を胸に秘める姿は、運命の残酷さを物語っているように筆者は感じました。
今までのアクションありの闘う剣心も良いのですが、こういう人間臭さがあり、人間としての本来の優しさのある剣心の方が架空の人物だけれども共感が持てると思います。
これでシリーズが終わると思うと寂しい限りです。
「緋村剣心」という剣豪の生き様ぶりがシリーズを通じて観ることが出来て良かったです。
虎狼の血Level2
2018年公開された「虎狼の血」の第二弾。
※前回に引き続き、R15指定。(15歳未満の方は映画館での鑑賞出来ません)
架空都市である広島県呉原市を舞台に、主人公 呉原東署刑事二課の刑事である日岡秀一(役:松坂桃李さん)と後に上林組として看板を上げる元五十子会会長の腹心舎弟であった上林成浩(役:鈴木亮平さん)との最終的な抗争が描かれている作品です。
原作者は柚月裕子さん(KADOKAWA出版「虎狼の血」)
今回のLevel2は完全オリジナルストーリーとなっています。
前回の映画から物語は繋がっており、前作の主人公であった大上刑事(役:役所広司さん)の遺志を受け継いだ日岡刑事は前作で関わった尾谷組との交流を続けており、新たに広島県警本部の瀬島刑事(役:中村梅雀さん)とコンビを組むようになり、ヤクザ抗争を未然に防ぐための行動をしていきます。
しかし、刑務所を模範囚として刑期満了となって出所した上林が前作の抗争の影に日岡刑事がいたことを突き止めたために、上林から追い詰められ、なんと警察からも追い詰められる事態になっていきます。
2018年の「虎狼の血」の概要はこちら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(内容はこちらにて割愛します)
筆者が住んでいる山口県のお隣の広島県が舞台であり、お国言葉は広島弁。
「〜じゃけ」「たいぎいのう(面倒くさいまたはおっくうな)」「かもう(からかう)」とかがあります。
出演者の皆さんは広島弁を違和感なくセリフを言われていたので、すごいなぁと感心してます。
さてこの映画の見どころは、日岡刑事のヤクザ抗争を抑えるための執念深さと情熱、そしてやはり上林の最恐ぶりが序盤から始まるところだと筆者は思います。
日岡刑事に縁のある人が上林によって消されていき、尾谷組は窮地に陥っていきます。
これは番外部分ですが、箇所ごとに出演者さんがタバコを吸うシーンがいくつもあります。その中で日岡刑事が大上刑事から受け継いだジッポでタバコを吸うシーンが何回も出てくるので、日岡刑事の大上刑事の生前の想いを消さないようにしているんだなと感じましたね。
また上林成浩役の鈴木亮平さんの表情とセリフ、幼い頃のトラウマともなっている(筆者はそう思っている)眼玉をエグる行為は人間とは思えない行動ですけど、実は人間味のある人物ではあったのではないかとも思うんですよね。
親の環境次第で子の心が良くも悪くも変わっていく
それを痛いほど感じました。
物語の中盤あたりで、上林の幼少時のお話が出てきます。
酒浸りの父に暴力を振るわれ、満足に食事にありつけず、父親が食べているところをジッと見つめている上林少年。
母はそれを見て子を守ることをせず怯えている姿。
幼少期に味わった、哀れで蔑まされた「眼」を思い出したくないから母の「眼」をエグりとってしまう行動をしてしまったのだろうと、親の立場である筆者は悲しく感じました。
そして成長して五十子会長に可愛がられた過去が一番「自分を必要としてくれる」と実感したはずです。
だから前作で五十子会長の殺害の裏で糸を引いていた日岡刑事が憎くて仕方がなかったのだと思います。
子どもの成長期の環境ってホントにすごく大事で、愛されない親からの子の寂しさは、上林のように最恐の男にしてしまうんでしょうね。
ラストシーンでの日岡刑事と上林の決闘は、すごく見ものです!
刑事とヤクザとの決着(おとしまえ)をつけるにふさわしいセリフがバンバン出てきます。
・・・と、この辺りまでは映画の宣伝などでわりと予想がつく部分ではあったのですが、実はもう一つ。
どんでん返しの裏切りの伏線があったんです!!!
それが、「日岡刑事 VS 警察内部」!
この内容を詳しく書くとネタバレもいいとこになってしまうので、知りたい方は是非劇場に足を運んで答えを見ていただきたいと思います。
ただここで一つ感じたこと。
善人面したヤツは自分の近くにいる
日岡刑事自身、自分で調べてわかっていたはずなんですけど。。。。。
と後になって筆者は気づきました。
この「VS 警察内部」の決着は意外な形で幕を閉じます。
バイオレンス色が強い映画ではありますが、それぞれが守りたい「者」を守るために闘う仁義は目を見張るものがありましたね。
余談ですが。。。
鈴木亮平さんが演ずる上林成浩は「恐怖」でしかない男ですが、今放送中(2021年8月現在)の『TOKYO MER』で鈴木さんが演じている喜多見先生は熱血漢で仲間思いの優しい医師。
とても同一人物の俳優さんとは思えない役の入り方に眼福してます。
(ちなみに筆者は鈴木亮平さんが主演した「変態仮面アブノーマルクライシス」からの大ファンです^ ^)
ザ・ファブル 殺さない殺し屋
大ヒットとなった2019年公開の続編。
岡田准一さんが主演で、アクションあり笑いあり盛り沢山の映画です。
漫画「ザ・ファブル」(作者:南 勝久さん)が原作です。
末息子と一緒に鑑賞しました!
実は末息子が岡田准一さんのファンで、2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公 黒田官兵衛役の演技に魅了され、2017年公開「関ヶ原」と観てきています。
今秋にも司馬遼太郎氏原作の「燃えよ剣」の主人公 土方歳三役でも出演される岡田准一さん。
筆者は大の幕末史好きで、その中でも新撰組史が大好きなので、今からワクワク楽しみです❗️
さて前置きがかなり長くなりました😅
本編に戻りましょう。
主人公 佐藤明/ファブル(役:岡田准一さん)と相棒の佐藤洋子(役:木村文乃さん)が兄妹として一緒に暮らしているところから始まります。
名前も家族構成も偽名で偽家族ですが、ボス(役:佐藤浩一さん)の「1年間は人を殺すな」の命令の元、アルバイト先「オクトパス」というデザイン会社で雑用をしているファブル。
これが、一般人に溶け込んでいるもんだから「殺し屋」なんて微塵にも思えない!
完璧さゆえに面白い(爆笑)
今回は過去にファブルに弟を殺されたことへのファブルへ復讐するために立ち向かうNPO団体法人代表の宇津帆(役:堤真一さん)と殺し屋鈴木(役:安藤政信さん)vsファブル・洋子との攻防戦の物語です。
他にも公式サイトYouTubeでも一部公開されていましたが、団地の足場のつなぎ目をファブルが切り、足場がどんどん崩れていく中でファブルが走り抜けていくシーンはめちゃめちゃ圧巻ですし、洋子と殺し屋鈴木とのリビングテーブルを挟んでの瞬殺で格闘し、鈴木を制圧するシーンも絶賛です❗️
↓
このシーンが筆者は一押しのアクションでもあります(^ ^)
色々と挙げればキリがないくらい、魅力的アクションシーンは数ありますが、筆者として別視点で注目したのは、ファブルの「全くブレない行動」が一貫しているところです。
ホントにファブルは、決めたら行動がブレない!
「6秒で人を殺せる」という伝説の殺し屋ファブルですが、無用な殺生をしないこと、きちんとした理由があっての「助けて」は必ず救い出すこと。
これが物語を見入ってしまうのだと思っています。
何も道具がなくてもどんな場所でも身体一つで相手を倒していく、身体能力の異常な高さが持ち味であるからこその自信がファブルにあるんでしょうね。
殺し屋といえばストイックなイメージがありますが、
ファブルは大好きなお笑い芸人の番組では大笑いするので、観ている側もおかしくて笑いが出ます🤣
そしてデザイン会社社長役の佐藤二朗さんの演技がおかしくておかしくて(爆笑)
メイキングシーンでは絶対共演者は大笑いしているはず❗️(きっと爆笑している!)
ある意味、アクションやシリアスなシーンが多い中、ホッと安心出来る場面だと思います。
今回も楽しくてハラハラドキドキの約140分間。
あっという間にエンドロールになっていた映画でした^_^
科捜研の女-劇場版-
テレビ朝日系で足かけ22年続いているサスペンスドラマが映画化された『科捜研の女』。
主人公 榊マリコ(役:沢口靖子さん)と相棒の京都府警捜査一課刑事 土門薫(役:内藤剛志さん)の活躍で事件を解決していく物語です。
筆者は1999年放送開始以来の大ファンで、事件解決の謎を解き明かすのは科学で得られた結果であり、科捜研の各々の分野の専門研究員チームで解決していくところが必見のドラマ。
その長寿ドラマが初の劇場版とあってとても楽しみにしていたんですよ〜^_^
今回榊マリコの敵は、大学教授で微生物学者である加賀野 亘(役:佐々木蔵之介さん)。
科学 vs ウィルス で、科学者同士の対決ですね。
連続に起きる4件の飛び降り事件。
4件とも被害者は科学者。
飛び降りる前に電話が鳴り、ひどい頭痛があり、「助けて!」という声。
周囲に誰もおらず、どう見ても自分の意志で飛び降りているとしか考えられない現状。
それまでの日常生活では、「頭痛がする」という以外は普通に仕事をしていた被害者。
マリコたちが遺留品を調査するが、引き金となる起因が何も出ず。
事故なのか、殺人事件なのか
ただ、この被害者4人に繋がる共通点は分野が違うけれども「ウィルス」を専門の研究者であること。
そしてある男の存在が浮かび上がります。
それが、佐々木蔵之介さん演じる 加賀野 亘です。
限りなく容疑者に近い東京にある加賀野 亘の研究室へ、土門刑事が違法ともとれる捜査をしたために警察の観察が入り、さらに科捜研のマリコたちにも科捜研での監査が入ってしまい、事件の調査が手詰まりになってしまいます。
調べても調べても、なかなか科学実験の捜査では出てこない謎の成分。
そこをマリコが様々な突破口を見つけ、解決の糸口をつかむところが実に面白い!!!
(物語内容はネタバレになってしまうので割愛します)
最初のシーズンから見ていれば、その突破口となる人物が懐かしくて懐かしくて。
そして警察にしろ科捜研にしろ、科学捜査をするのにしかるべき役職にある人の許可と書類が必要であることがキチンと描かれていて、その要職にいる人が過去のシーズンに出演していた人たちだという、これまた科捜研の女の劇場版の魅力の一つではないでしょうか。
映画が始まって最初のところで、マリコを含めた科捜研メンバーの日常生活が垣間見れるシーンがあります。
これは、長年ドラマを楽しみにしているファンへのプレゼントではないかと筆者は勝手に思っています。
ラストの結末は、過去のシリーズに出演していた人たちも含めて科捜研メンバーとともに、
シリーズ22周年に相応しく「スケールが大きいチーム力」という伏線
これが事件の謎を解き、真実へと繋がっていくのですから、見入ってしまいますよね。
ちなみにインターネットなどで話題に上がるマリコと土門刑事との仲は・・・
同志のような淡い恋のような。。。。。
そろそろ発展して欲しいような。。。
一ファンとしてはちょっと期待しています。
まだまだテレビドラマではシリーズが継続されます。
調査するための化学実験道具がシリーズごとに最新器具が見れるので、毎回ながらこのドラマを支えて構成を考えておられるスタッフの皆様の努力が素晴らしい!と感心している筆者です。
映画を堪能しましたし、今度はテレビドラマで科捜研メンバーを応援していきたいと思います!
マスカレードナイト
2021年9月17日に公開された、木村拓哉さんと長澤まさみさんのW主演映画「マスカレードナイト」
東野圭吾さんの「マスカレードナイト」が原作です。
以前、東野圭吾さんの小説が映画化になった作品は「容疑者Xの献身」(2008年)以来です。
ガリレオシリーズなどドラマはよく観てますし、小説もよく読むのですが、映画はなかなか観る機会がなかったので、とっても嬉しくて嬉しくて!!
筆者は原作のある映画は原作を読み映画も鑑賞することを前述お伝えしていますが、前回も今回も東野圭吾さんが原作の映画は原作を読まないようにして映画を観ることにしました。
それはなぜか・・・と言いますと、、、、、
「犯人が誰か」が解ること
筆者としては、知らないでいたい心境なのです(笑っ)
後で小説も読みますけど!
さて、前置きが長くなりましたが。。。
筆者はこの映画で感心したのは、2020年のコロナ禍で新型コロナウィルス感染に罹患しないように厳戒態勢の中での撮影での作品であり、そういう緊張の状況でこの映画に関わっている俳優陣・スタッフの方々の努力であることです。
素晴らしいチーム力だと思います。
ではこの映画鑑賞の感想ですが、超一流高級ホテル ホテルコルテシア東京で大晦日に行われるカウントダウン仮装パーティー「マスカレードナイト」を舞台に警察に殺人の密告があり、その密告内容に関わるさまざまな人物が出てきて、訳ありであり、誰もが怪しく、色々な伏線があって、それでいて犯人像がなかなか掴めない面白いミステリーです。
さすが東野圭吾ミステリーマジック!(勝手に呼んでます)
あらすじはこちら↓
マスカレードナイト公式サイト
筆者は、日下部(役:沢村一樹さん)が一番怪しかったのですけど。。。
あんまり詳細に書くとネタバレになってしまうので内容は割愛します。
(原作を読めば内容がさらに解るので、どうしても先に知りたい方は原作を読んでくださいまし)
序盤に新田刑事(役:木村拓哉さん)とダンスインストラクター(役:中村アンさん)のアルゼンチンタンゴを踊るシーンはとてもキレイで、木村拓哉さんのダンスのキレッキレさと中村アンさんの脚線美が素晴らしいです^_^
この映画の見どころは、新田刑事の洞察力のスゴさとクライマックスが近づくにつれて解明していく人物関係の絡みが複雑であることですが、ホテルで働く人々・警察で犯人を追う刑事たちの思いが一つになって物語が進んでいくところだと筆者は思いました。
つまり
チームワークで「大事な人(宿泊客と仲間)」を守る
これです。
新田刑事(役:木村拓哉さん)がホテルの中で殺人事件が起こらないように東奔西走し、ホテルスタッフに危害が加えられないように情報交換をしながら24時間という限られた時間内で動くことの大変さが理解できました。
そして、ホテルの中で犯人が殺人を行なう密告で仮装しているため人物像もわからない中で、平静を装い、宿泊客に最高のおもてなしをすることを信念とするホテルコンシェルジュ山岸(役:長澤まさみさん)のセリフが響きました。
お客様に「無理です」を言わない
無理難題を言う宿泊客の願いを叶えるための創意工夫で知恵を絞る姿は圧巻です。
現実にあるホテルの対応であることを聞いたことがあります。
ホテルマンの方々の宿泊客に向けてのおもてなしは素晴らしいですよね。
実際の原作内容とは多々あるようですが、映画と原作のそれぞれの内容が違う箇所があるのはあたりまえですもんね。
原作は原作の面白さがあり、映画は映画の楽しさがあります。
そこが映画鑑賞の醍醐味です。
映画の中で披露される、パーティーの圧巻さと高級ホテルがセットであることを忘れるくらいの精密な作りも楽しめるのではないかと思いますので、是非ご鑑賞してみてくださいね!
余談ですが。
筆者は30年以上の木村拓哉さんの大ファンで、映画だけでなくドラマも出来る限り鑑賞しています。
カッコ良さだけでなく、スタイリッシュな仕草やスレンダーな動きなど、絶賛する箇所はたくさんありますけれど、年齢を経て40歳代後半になっても年齢以上のステキさも魅了し続けているところだと思っています。
ファンとしては、アイドル「キムタク」のままでいてほしいなぁと願っている今日この頃。
この映画で「キムタク」のステキな姿を堪能できたので、明日からの仕事へ邁進しまーす!
007/NO TIME TO DIE(007/ノー・タイム・ツウ・ダイ)
コロナ禍で延期になっていて、超待ちに待った「007」最新作が2021年10月1日に公開されました!
筆者は「007」の大ファン!!!!!
ちなみに洋画も大好きなんですよー!!
絶対字幕で観てます^_^
(だからと言って、英語が得意というわけではなく、吹き替え版だと演じている俳優さんのセリフのニュアンスが違う感じがするので字幕版で鑑賞しています)
DVDを含めて、鑑賞できうる限りジェームズ・ボンドの活躍を応援してきた世界中のファンの中の一人でもあります。
6代目ジェームズ・ボンドを15年演じてきたダニエル・クレイグ氏がこの映画を最後に主役を卒業(降板)する映画で、ストーリーの衝撃な結末も彼が最後に演じるにふさわしい内容でした。
今回の007映画は、前作「スペクター」の続編ともいうべきストーリーで、ボンドの危機を救い後に恋人となるマドレーヌ・スワン(役:レア・セドゥ)の幼少期にボンドの最凶の敵に出会い救われてしまう冒頭から始まり、現役を退いたジェームズ・ボンドとマドレーヌ・スワンとイタリアで幸せな日を過ごしているのも束の間、「スペクター」の傭兵との壮絶な闘いが始まる・・・という、3時間近い上映時間を感じさせないハイテンション・ストーリに目が釘付けになっていました。
007/ノー・タイム・ツウ・ダイのあらすじはこちら(出典元:ウィキぺディア)
(主なあらすじはこちらの出典元にて割愛します)
今回の映画の伏線は、筆者が思うに
ジェームズ・ボンドの真実のラブストーリー
〈殺しの許可証(ライセンス)〉を所持するボンドは、MI6の命令と依頼で国家機密レベルのテロを阻止し、そこで出会う美女(ボンドガール)と肉体関係を持つことも厭わず、どんなに危機的状況になっても強靭な体躯とサバイバル的な能力を持つ超人的な諜報部員。
そのボンドが本気で人を愛し、自分との間にできた娘を守るために最凶の敵を探し出して息の根を止める闘いをする姿は、人間らしく人並みの幸せを求めていたことに共感しましたね。
親子3人、笑顔のハッピーエンドを迎えて欲しかったなぁと筆者は思えてなりません。
終盤のあたり、ボンドが本星の敵であるリューツィファー・サフィンとの死闘に向かう前にマドレーヌと交わす会話
ボンド「I love you(字幕:愛してるよ)」
マドレーヌ「me too(字幕:私もよ)」
そしてキスシーンがとてもとても切なかったです。。。
その他には、
このボンドとマドレーヌの恋物語を軸に、カーアクションもハードボイルドアクションも炸裂していましたね〜(°_°)
ボンドカーの最新兵器もすごいけど、トヨタの四駆車が走っていたし、なんと敵のサフィンのアジトの部屋に畳が敷いてあるのも圧巻でした!
いつも「007」を観て思いますけど、国家機密レベルの諜報活動に発展して、敵に囲まれても攻撃されても絶体絶命の危機に陥っても、ジェームズ・ボンドの生きる執着と冷静沈着さのすごさと周囲の状況把握の速さに感心してるんです。
ダニエル・クレイグのボンドは、特にそう感じます。
男臭くなく、スマートな仕草で嫌味なセリフもサラッと洒落た会話の「007」
諜報部員であることの役割も負い目もなく、職務に全うする職業軍人ですもん。
ボンドは、最高のイキな男です♫
さて映画「007」シリーズは、まだまだ続きます。
世界の007ファンが心待ちにしていますから、完全最終巻にはなりません。
(言い切っていいと、筆者は思う)
次の新しい7代目は、どんな俳優さんになるのでしょう。。。
今まで代々演じてこられたジェームズ・ボンドに囚われる事なく、7代目は7代目らしいNewボンドで登場していただきたいですね。
(世間のボンドファンが許せば)
早く新作007映画を観てみたいものです!!!
I love 007, forever ^_^
護られなかった者たちへ
佐藤健さん、阿部寛さんW主演で、ある連続餓死事件をきっかけに、東北大震災で受けた辛い体験や生活保護問題が浮き彫りになっていく社会派ミステリーの映画です。
推理作家 中山七里氏の推理小説「護られなかった者たちへ」が原作です。
筆者はもう予告編の頃から涙が込み上げていました。
佐藤健さん演じる利根が「ふざけんなー!!」と叫ぶシーンの後に、桑田佳祐さんが歌う主題歌『月光の聖者達(ミスター・ムーンライト』が流れるので、なんか泣けるんです。。。
それくらい感情移入してしまう映画でした。
物語は、宮城県仙台市を舞台に福祉保健事務所に勤務している課長と元所長の連続餓死事件が発生したところから始まります。
2011年に起きた東北大震災で、ある避難所で出会った血のつながらない3人の人物を軸に、当時の惨状や10年以上過ぎてもまた心の傷が癒えない人たち、身内が亡くなる経験と生き残ったがための心と金銭的な生活の苦しさ、そしてそこに生活保護申請に関する問題など、この事件をきっかけにさまざまな人間模様や社会的な問題などが浮き彫りになっていきます。
東北大震災の悲惨さ、避難所で誰も知らない中で利根泰久(役:佐藤健さん)・円山幹子(役:清原果耶さん 子供時代:石井心咲さん)・遠島けい(役:倍賞美津子さん)が出会い、身を寄せ合いながら生活を共にしていく姿は心打たれるものがあります。
避難所は家族や知り合いがいれば安心なのですが、いなければそれは心細いのが現状だと思います。
実際この震災で避難所生活を経験した知人も「仲間が出来ているから、人に慣れてなかったら辛いものよ」と言っていたのを覚えています。
利根の辛い生い立ちや円山幹子(通称カンちゃん)の母を亡くした辛さ、遠島けいの生活保護を辞退するに至る経緯を見れば見るほど、複雑な生い立ちと家庭環境だった筆者は「生い立ちでの家庭の大事さ」を実感していました。
生活保護申請の認可についての場面も筆者は知っているだけに、遠島けいのその後の運命がとても悲しくなるんです。
笘篠刑事(役:阿部寛さん)の10年経っても忘れられない亡妻と亡息子の思いがひしひしと伝わり、事件の真相に近づくたびになんとも言えない悲しい表情が印象的でした。
利根と円山幹子そして笘篠刑事が事件の真相に近づく終盤で、「本当に護りたい人を護られなかった。。。。。」とそれぞれの場面で話すシーンは心にとても響きました。
そうなんですよね。。。
どんなに思いが深くても、どんなに手を伸ばして護りたくても、護れないことや護ってあげられない人っていますよね。
運命・・・といえばそれまでなんでしょうけど、それでも。。。という思いはなかなか癒えないものです。
今回東北大震災が発生して10年の歳月が経ちました。
その間、街が徐々に復興し時代もどんどん前進しています。
それでもなかなか心の傷が癒えない方が多くいらっしゃると思います。
でもこの映画をきっかけに、「生かされてる」ことに感謝し、素晴らしいつながりの方に巡り会えることができる喜びを感じて前進していってほしいですね。
エンディングに桑田佳祐さんの「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」の歌が流れるので、とても心が癒されます。
(筆者はとても癒されて歌にひたっていました)
内容が身近であり、とても泣ける映画です。
燃えよ剣
岡田准一さん主演で、筆者は待ちに待ちに待ちに待っていた映画を公開日に鑑賞出来て嬉しいです^_^
司馬遼太郎氏の歴史小説「燃えよ剣」が原作。
この映画では、新選組副長 土方歳三(役:岡田准一さん)の生涯を描いており、歳三がフランス使節団に生い立ちからバラガキ(乱暴者)と言われてきた少年時代、近藤勇と沖田総司との出会いや新選組の結成から箱館戦争(戊辰戦争での戦いの一つ)で身を投じるまでを語る形で物語は進んでいます。
映画『燃えよ剣』公式サイト
(簡単なあらすじはこちらで割愛します)
江戸時代幕末に結成された新選組。
わずか6年間の活動期間で幕末史にその名を刻む武装集団。
八木邸事件(芹沢鴨暗殺事件)
池田屋事件
禁門の変
油小路事件
戊辰戦争
・・・など多くの事件や戦争に実際に関わっているとされています。
長州藩を筆頭とした攘夷派を弾圧すべく新選組は暗躍したのですが、歳三が考案・作成したとされている「局中御法度」の規範で新選組の隊の内部抗争による粛清で多くの隊士を失っている数の方が事件や戦争で亡くなった隊指数よりもはるかに超えていると目されていて、農家や浪人などさまざまな出身から集めた集団を統率するのは生半可なやり方では難しかったということがよくわかります。
筆者は生まれも育ちも住んでいるところも山口県なので、幕末から明治にかけて多くの歴史に登場する長州藩に関わる幕末史は大好きで、特に新選組が登場する時期はとても興味があります。
岡田准一さんが演じる土方歳三像は、新選組を幕府内で最強の武装集団にするがために邪魔者(討幕派)は倒し粛清することを信条としていると思います。
多分 当時新選組にとっては、長州藩の存在は最もぶっ潰したい大嫌いな敵であり、なかなか越えられないデカい壁だったに違いありません。
新選組が放つ密偵は優秀で情報収集はピカイチだったことは有名です。
倒幕に大手をかけていた長州藩は何度もしてやられており、新選組の存在が恐ろしくもあり、邪魔で仕方なかったようですしね。
そんな中土方歳三はおそらく政治的な思想や考察とかは持っておらず、新選組の中や政治面で出世する気はほぼなく、新選組を愛し、新選組隊士としての志をまっとうしようとした人ではないかと筆者は感じました。
実際残っている史物でもその辺りは語られていて、「武士に二言はない」と率直に従って生きた「アツい男」であることが、人物像として魅せられるところかもしれません。
武装集団に仕上げるはずがなかなか思うようにいかない苛立つ姿
芹沢鴨や近藤勇や他の隊士から自分の意見が通らなくなっていき、ずば抜けた剣の使い手として育てたかった病いの沖田総司(結核で実際この病気で亡くなっている)と戦えない辛さ
・・・など、それぞれのシーンに思いが届く岡田さんの演技は素晴らしいものがありました。
他に鈴木亮平さん(近藤勇役)や伊藤英明さん(芹沢鴨役)、山田涼介さん(沖田総司役)、松平洸平さん(斎藤一役)など、実在した人物での演技も歴史上にリンクしていて、見応えがありましたよ。(配役が多くって人物像の感想が書ききれません。。。他の俳優さん、割愛させてくださいませm(_ _)m)
そしてやはり 剣さばきがスゴい!
刀が交わる時に散る火花がリアルで、切迫感がありました(*_*)
池田屋事件のシーンと最後の箱館戦争のシーンが圧巻です。
男くささが充満するくらいの土方歳三像を観ることが出来、大好きな新選組の物語を味わえてよかった映画でした。
●筆者が映画好きになったきっかけを記事にしています(^ ^)
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