令和5年11月6日に、不動産業の新しい資格として「賃貸住宅メンテナンス主任者」の認定試験が実施され筆者も受験しました。
筆者は宅建試験の後、賃貸不動産経営管理士試験を受ける準備として【不動産大学2nd】賃貸不動産経営管理士部by棚田行政書士を観ていてこの資格があるのを知りました。
棚田先生も受験することを宣言されていたのもあり、筆者も早速申し込んでみました。
【速報:わたし受験します!】不動産業界に新たな専門資格誕生「賃貸住宅メンテナンス主任者」の全貌を徹底解説。願書受付スタートしました。
この資格や内容については多数の方々が受験されて感想を述べられていますが、今回は筆者の目線でお話ししていきます。
目次
賃貸住宅メンテナンス主任者を受験するまでの経緯
「賃貸住宅メンテナンス主任者」については、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が認定している資格になります。
この新資格が実施される経緯としてホームページにて説明されています。
近年、サブリース契約による不動産投資トラブルやアパートの外階段崩落事故など、賃貸住宅管理に関わる社会的事故が発生し、賃貸住宅管理業界に対する社会的信頼が揺らぐ事態となりました。そのような状況の中、令和3年6月に賃貸住宅管理業法が施行され「賃貸住宅の維持保全」が管理業務として定義されました。
賃貸住宅メンテナンス主任者HP「なぜ、今この資格が賃貸住宅管理業界に必要なのか」より引用
賃貸住宅管理業者の日常業務として家賃収納や入居者対応といった仕事についてはここ20年間で業界としても深化してきました。
しかし、建物の修繕業務については、専門の事業者に外注している管理会社も多く、建物の維持・保全に関わる業務に関しては大きな課題があると考えます。
当協会は、ストック型社会の実現に向け、本制度を通じ建物・設備の維持保全に係る基本的な知識を幅広く有した人材の育成と輩出を図り、賃貸住宅の建物・設備の維持保全に係るサービス水準の維持向上を目指します。
確かに賃貸住宅の保全業務は、賃貸業に従事している者として重要な任務の一つです。
この資格を設立したことで、専門の知識を持つことの重要な意味を持っていると思います。
この資格試験を受けるもう一つのきっかけとは
筆者自身、現在賃貸業に勤務しているので必要な資格だと思い、取得することを決めました。
棚田先生のYouTubeが最初のきっかけではあるのですが、ホームページを読んでみたら実務として大事なことが多いと感じたことがもう一つのきっかけです。
賃貸業に従事している方であれば、特に意識すべきことではないでしょうか。
賃貸住宅の維持管理は、オーナーさん(=大家さん)にとっても重要なことですし。
家賃収入や賃借人(お部屋を借りる人)への対応に関わってくることですから、お役立ちできる内容だと思います。
受験方法がとても簡単で受けやすい
受験料は10,395円です。
内訳は、テキスト・講習動画・試験料として9,900円+事務手数料として495円=10,395円です。
クレジットカード払いやコンビニ払いができます。
ちなみに誰にでも受験資格があるのが嬉しいですね。
試験方法はオンライン試験(IBT方式)で、100問出題の⭕️❌解答。
制限時間は120分です。
合否結果は受験後すぐ分かります。
不合格になっても3ヶ月間は追加支払い無く何度も受験することができるので、楽な気持ちで受けることができるのが良いですよ〜♩
本来はテキストが届き、勉強してから受験する段取りになりますが、今時点(2023年11月28日に申込・支払済)で申込者が殺到しているそうでテキスト配送が遅れているようです。
ありがたいことに先にオンライン受験をすることが可能です。
筆者の場合は、支払完了して4日後に受験可能となり受験しました^_^
受験結果は76点で合格しました
合格点ラインは70点とのことで、テキストが届く前に宅建試験の勉強をし、建築業界にいる経験値のみで受験したので点数が取れた方だと思っています。
保守点検あたりが経験不足のため間違っている問題がありましたけど、合格できて良かったです。
賃貸住宅メンテナンス主任者試験を受験して思うこと
受験料を含め、試験内容に関して楽に受験できる資格でしたので、筆者としてはとても有意義な存在であり、色々と気づきをもらえました。
今後のこの資格に関しての筆者の考えをお話ししていきます。
就職・転職の観点からするとこの資格を武器にすることは難しい
「賃貸住宅メンテナンス主任者」資格は、まだ設立されて間がない民間資格です。
国家資格でなく、宅建士・賃貸不動産経営管理士資格のように、この資格がないと出来ない業務(重要事項説明など)があるわけではないので、今時点では就活・転職では役不足かもしれませんね。
賃貸業に従事する(関わる)のであれば役立つ知識がある
試験内容に関しては、賃貸住宅の維持管理で必要な内容が詰まっていましたので、仕事に役立つ内容ではないかなと思います。
筆者はまだまだ知識不足がある部門ではあるので、「なるほど〜」と思いながら考えた問題が多数ありました。
今後注目度が上がれば資格としての質が上がるのではないかと期待できる
今後の展開としては、この資格を認定している公益財団法人日本賃貸住宅管理協会が国家資格に昇格することを目指している考えのようなので、賃貸住宅の維持管理に色々な問題点に関して必至となり注目度が上がればいずれは国家資格になる可能性はあります。
賃貸不動産経営管理士も設立された当初は、民間資格で試験内容自体は合格しやすかった過去がありましたが、3年前に国家資格になってから合格率30%を切る難関資格になっています。
そう考えると、今取得しておくと後々資格レベルが上がった頃には楽に活かせる存在になるかもしれませんね。
肩書の一つとして載せることが出来るのが嬉しい
このブログのプロフィールにも取得資格に書いていますが、建築・不動産業の肩書きの一つとして名乗ることができます。
正直嬉しいですね。
やはり受験料を払って試験を受け合格しているので、肩書きとして載せることが出来るのはとてもよいことです。
やはり宅建士・賃貸不動産経営管理士の資格を取得することを前提にこの資格を受けることがオススメです
とはいえ、まずは宅建試験・賃貸不動産経営管理士試験に合格し取得することが最優先です。
こちらは国家資格であり、仕事にも就職・転職にも役立つ資格ですから。
これらの資格のプラスαとして受験していただくと良いかと思います。
まとめ|賃貸業に従事するのであれば大事な内容が学べる資格「賃貸住宅メンテナンス主任者」
棚田先生がYouTubeで「賃貸住宅メンテナンス主任者」について、お役立ち情報を伝えてくださっていますが、きちんと学べば必要性が高い資格です。
賃貸不動産経営管理士と一緒に賃貸住宅の管理について考え、さまざまなケースに対応していける資格としてレベルアップしたら良いなと期待します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。