キッチンスペシャリスト資格を取って早9年。
筆者の場合は、インテリアコーディネーター資格を取った翌年に受験して合格しました。
当時仕事でキッチンメーカーに行くことが多く、知識を活かすことが出来、取得して良かったと思っています。
以前アフター担当になった時も役立ちましたね。
そこでこの資格についての筆者目線での合格への道のりをお伝えしていきます。
目次
意外と試験は難しい
キッチンスペシャリストは民間資格で、公益社団法人インテリア産業協会が試験を開催し資格証を発行しています。
インテリアコーディネーター試験開催も担っている公益事業団体です。
この試験の難易度は約30%とインテリアコーディネーター試験に比べたら合格率は高いですが、しっかり勉強を進めていく必要はあります。
それでは筆者はどのように勉強をしていったのかをお伝えします。
学科試験は過去問題集がベース、実技試験は製図知識と描き慣れがカギ
キッチンスペシャリスト試験は、学科試験(午前)と実技試験(午後)があります。
それぞれ筆者が実践した勉強内容をお伝えします。
学科試験の勉強
独学してもよかったのですが、きっちり学びたいと思い、ハウジングエージェンシーさんの通信講座を選びました。
※インテリアコーディネーター試験の学びでお世話になったハウジングインテリアカレッジさん(旧(株)住宅デザイン研究所)にキッチンスペシャリストの講座が無かったので、通信講座を探して見つけた資格スクールです。
公益社団法人インテリア産業協会出版の「キッチンスペシャリストハンドブック」が試験内容の基礎にはなります。
が。。。
このテキストはイマイチ理解しにくいです汗(インテリア産業協会さん、すみません汗)
なので、ハウジングエージェンシーさんが試験を徹底的に研究しているテキストを読み込んでいました。
一般的に初心者でも分かりやすく解説してあるテキストだったのでよく使ってました。
筆者は建築系で仕事をしていても、歴史背景や設備など分からない分野は当然あります。
テキスト全体を網羅していないと不合格になってしまいますので、過去問題集も5回くらい解きました。
「キッチン」という専門分野ですから勉強の取り組みはしやすかったです。
実技試験の勉強
筆者の場合、前年にインテリアコーディネーター試験を受験し取得していたので、製図の知識がそのまま活かすことが出来ました。
それでも何枚も過去問の課題に対して描き慣れをしておかないと合格レベルにいきません。
当時、キッチン・食器棚の展開図などがあり、インテリアコーディネーター資格を持っていても専門性を持った問い方なので、過去問題集でしっかり描いて、解答を見なくてもサラサラ描けるくらいの方がいいですね。
試験日まであと1ヶ月くらいになったら時間を測って過去問の課題が描けるかをやってください。
時間内に製図が描けるようになってから、最低5回はやった方が得策です。
実技試験時間 150分(2023年12月3日(日)試験)ですから、この時間内に描き終わり、解答通りの出来栄えかどうかが最大の課題です。
時間配分や問題の読み取り方などチェックしましょうね。
オススメ製図問題集
キッチンの構造・時代のニーズを把握しておく
テキストを読むのはあたりまえとして、キッチンとは何ぞや?という基礎中のキソを学んでおく必要があります。
学科試験でも、特に実技試験でも、実際のキッチンやキッチン風景を見たりすることで、試験に役立ちます。
実際のキッチンメーカーに行ってみる
筆者は当時、キッチンメーカーに足しげく通い、キッチン構造やキッチン周りの食器棚などを見たり測ったりしていました。
設備なども実物を見ることでわかりやすかったりします。
カタログを取り寄せて読んだりもしてましたね。
製図試験対策のためでもあります。
余談ですが、食生活とキッチンとの関係性の書籍を読んでみるのもいいですよ。
今のキッチンに形作られた歴史背景を学べば、試験問題だけでなく実際の仕事にも役立ちます。
住宅雑誌を熟読する
筆者は試験対策として住宅雑誌はたくさん読んでいました。買うと良いお値段がするので、図書館で借りることもありました。
実際のキッチン風景、機能・ニーズなどが分かりやすいし、写真がふんだんにあるので頭に入りやすいですしね。
雑誌の内容が全て試験に役立つわけではありませんが、時事ネタとして知っておくのは重要です。
インテリアコーディネーター試験勉強の時もやっていました。
テキストと過去問題集にプラスα出来る住宅知識がそこにはあります。
関連記事:インテリアコーディネーターの勉強で住宅雑誌を片っぱしから読む
オススメ住宅雑誌
まとめ|「キッチンが好き」を探求し追究することが大事
キッチンは住まいの重要な役割の一つであり、私たちの健康の元である「食生活」にも関わってきます。
さまざまなな目線から資格試験を通じて探求していただきたいですね。
専門知識を学び、資格を取ることでさらにインテリア分野のレベルアップを目指していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。