インテリアコーディネーターの資格を活かして、インテリアコーデだけでなく、発達障害・身体障害を持つ次男の育児経験による、お片づけ苦手を活かした整理術カウンセリングを行なっています。
また風水インテリアのルーティン化するアドバイスもお伝えしています。
今回は50代から実践する断捨離のお話です。
色々な種類の断捨離がありますが、その中から【夫婦で終活】について述べていきます。
50代の断捨離の考えについては、今までの断捨離の記事と違う視点を変えて書いています。
下記の記事はその一つ。
さて50代に入ったから考えるべき終活での断捨離について筆者の目線からお話しますね。
目次
50代から夫婦で終活をする準備を進める
「終活」
この言葉は、昨今よく聞くキーワードですよね。
筆者は50代に入ってから、夫婦で本格的に終活を始めました。
もともと「終活」は考えていたのですが、ある本が大きなきっかけになりました。
それがこちら。
著者の財前直見さんは筆者と年齢が近い、というのがこの本を購入した一番の理由です。
年齢が同年代だと、悩みもこれから先のことも一つ一つがうなずける内容なんですよね。
財前さんは「お水の花道」をはじめ、人気ドラマや映画に出演されていている有名女優さんですが、田舎暮らしでの育児も合わせてとても現実的で分かりやすい表現でした。
この本を参考に、
私たちがいつ最期を迎えても、4人の子どもになるべく迷惑をかけることなくスムーズに物事が進めるよう、物品の整理が出来るようにすることが大きな目標です。
子どもが独立しても固定費を上げない生活に慣れる
我が家は、3番目の長男が2022年春に高校を卒業し就職するため手が離れます。
そのため生活費自体、少しずつ楽になっていきます。
その時に夫と話していたのは、「生活費」。
確かに楽になっていきますが、大きく余裕が出るわけではありません。
それに夫も筆者もずっと会社勤務など仕事ができるわけでもありません。
節約せねばならないところは節約しなくてはなりません。
そこで考えた最初は車でした。
4人の子どもたちが小さい頃からミニバンを購入していました。
でも子どもたちが大きくなり、娘たちは成人して独立し、高校3年生の長男の就職活動で企業内定が決まった頃、夫は会社の同僚から言われた一言で車を買い替えることを決めたのです。
それは・・・
「今、君一人しか乗っていない大きな車に『空気』を乗せてるって、もったいなくない?」
そうだなぁーと夫は思ったそうです。
ちょうど車を買い替える時期でもあり、ミニバンから小型普通自動車にランクを下げました。
支払額やガソリン代などイニシャルコストもランニングコストも下がるので、ちょっと楽になりましたね。
食費は家で作り、今でも外食をすることは年に数えるくらいしか行くことが無く、服も年2回くらいでしょうか。
○自分で出来ることは自分でやる
○費用をおさえるべきところはおさえる
○大きく使う必要があるところはしっかり使う
こうして食費や被服費・友好費など、必要・不必要を考えながら取捨選択しています。
夫婦のお金の内容の整理する
銀行関係、生命保険関係、自動車保険関連など、我が夫婦がお金に関わっている関係を全て把握し、子どもたちに伝える必要があると夫と筆者は考えています。
ただ、、、
同じ年代の友人の中には、お金や生命保険などは子どもたちには話さない(公正証書作成・弁護士に依頼するなど家族とは関係ない方にお願いする)、または財産管理や世話をしてくれる子どものみに話すという考えの人がいます。
筆者からすれば、悲しい家族間だなぁと感じます。
家族がもっと寄り添い合う存在価値をみいだせないだろうか。。。と思ってしまいます。
色々な親子関係があるので、お金に関わる終活について絶対的なやり方は存在しませんが、後に遺される家族のことを考えて行動することが一番大事だと思うんですよね。
我が夫婦は私たちのお金関連も含めて終活内容を子どもたちに全て伝えるのかといいますと、夫・筆者双方の親が子どもに財産などの内容を公開せず今に至っているからです。
現在、夫の母・筆者の母が生きています。
夫側はなんとなくでしか分からず、筆者の母に至っては幼少時から続くさまざまな事情で母娘関係が険悪のため、ひたすらひた隠しにしています。
だからこれから先、亡くなってからのやらねばならぬであろう公的な手続きなどがすごく大変だと予想が付くので、こんな大変な思いを私たちの子どもには味わって欲しくない❗️
そう思ったのです。
夫も筆者も、使っていない銀行の口座を解約し、現在利用している銀行口座に引き落とし項目を集約させたり、生命保険証書をファイリングし直したり、どんどんお金関連の整理整頓していっている最中です。
誰が見ても分かりやすくお金についての内容を子どもたちに伝えておく
これがモットーです。
SNSなどログイン情報を含むデジタル関連を整理・記録する
パソコンやスマートフォン、SNSなどのログイン情報を含んだデジタル関連を整理し把握しておくことは今の時代は必須事項です。
ただ今2022年の現在では、
自分たちがIDとパスワードを登録し保存し、さらにお気に入り機能で登録すると、次回からは自動的にIDが出て顔認証をすればサイトが開くなど、ログインするのに時短で行なうことが多くなったので、いちいちIDなど手入力しなくても良くなってきています。
また近年では、新しくパソコンやスマートフォンを買い替えても古いパソコンやスマートフォンからそのまま内容が移行出来るため、一つ一つID・パスワードを入力しなくても機能するようになりましたよね。
この便利さがかえって大事なログイン情報を忘れてしまいがちになります。
デジタル関連の終活をする時に、ちゃんと忘備録としてIDとパスワードを書き控えておかないと遺される家族が大変な思いをします。
しかも誰にでも分かるようにしておかなければ、子どもたちが手続きをするのに苦労するからです。
ペーパーレスの時代になり、パソコンやスマートフォンのメモ機能などにログイン情報を記録される方がいらっしゃいますが、紙ベースで残しておくことも大事です。
なぜかと言いますと、パソコンやスマートフォンは壊れたら内容を引き出せないからです。
壊れることを前提に記録しておくことです。
○パソコンやスマートフォンに打ち込んだら必ず印刷してファイルに残す
○手帳やノートに書いて保管する
余談ですが、我が家の失敗談です。
夫の10年使用していたパソコンが突如壊れたのですが、彼はパソコンにログイン情報を残したまま紙ベースで残していなかったため、いくつかサイトが開けないのがありました。
IDなど新規に作り直す手続きがかなり面倒でしたね。。
それからは夫は紙に書き残すやり方をしています。
筆者は元々手帳に書くのが好きなので、忘備録として残しています。
そして毎年手帳を新調するたびに書き移しています。
そして夫も筆者も、60歳をメドに更新しないSNSは解除または解約する予定です。
それもデジタル終活の一環です。
デジタル関連は忘備録として記録する
❶一つ増えたらすぐ記録する
❷一つ変えたらすぐ書き直す
❸もう更新しない・やらないと決めたサイトは解約・解除する
地味にこれだけです。
この繰り返しです。
これを行なっていれば、おそらく高額なデジタル遺品整理を払わなくて済みますからね。
それにSNSの長年のアカウント放置(解除しなかったらアカウント放置になりかねない)は犯罪に使われやすい、とも云われていますから、それを防止し面倒なことに巻き込まれないためでもあるのです。
今はないですが、過去に筆者はログイン情報を完全に忘れたことがあり、メモで残していなかったので、新しく取り直したことがありました。
取り直した情報はすぐメモしました。
すぐ取り直しが可能なログイン情報は、IDなどを忘れたら取り直しメモすること❗️
ホントに教訓です。
亡くなった後子どもたちに託すこと
我が夫婦には4人の子どもたちがいます。
しかし4人の子どもの内の誰かがリーダーシップを取って、私たち亡き後手続きなどを任せお願いすることになるのは必至です。
そして他の子どもたちはフォローしていくことも伝える必要があります。
その状況を考えた上で、終活を進める方向です。
お葬式代は確保しておく
夫も筆者も生命保険で葬儀代は準備しています。
額面は多くないですが。
家族葬でお願いする予定にしており、なるべくその後の伴侶の生活や子どもたちに遺すようにしています。
葬儀は人それぞれ考えが違いますので一概には言えませんが、私たち夫婦は子どもたちや孫に囲まれてこじんまりとした式で良いと思っています。
また実家を離れて住んでいるため、改めてお寺様を探してお願いすることを考えています。
その時はどのくらいの費用内容にするか調べておく必要があります。
そのあたりも含めて、葬儀代として考えておかなくてはならないと思っています。
今夫婦が住んでいる家を売却か残すのか
「今住んでいる私たちの家をどうするか」の問いを子どもたちに託す予定です。
ただし条件を付けます。
○誰も住む予定が無いなら長く置かず売却して欲しい
○誰か住むならリフォームなりして大切にして欲しい
私たちが人生をかけて建てた家なので、亡くなった後空き家でほったらかしになり、朽ちて哀れもない姿になるのが悲しく思うからです。
処分するから早めにして、子どもたちの負担にもさせたくないですし。
住みたい人の手に渡るのが一番です。
実は筆者の亡祖父母の家がまだ残っており、空き家同然なので年々朽ちてボロ家に変わりつつあります。
筆者の母が叔父と遺産相続で揉め、頑として処分を拒み、今になって処分費用がかなりかかることを知ってからほったらかしにしています。
処分するよう叔父や筆者も母に言うのですが、大ゲンカになるため話すのをやめています。
時を待つしかありません。
これが筆者にとって教訓になっています。
自分の住む家の行く末を決めていくのも、住む私たち夫婦の大事な終活なのです。
夫と筆者が子どもたちに望むこと
私たちが亡くなっても、子どもたちが普通に幸せに暮らして、姉弟仲良くつながってくれることを希望しています。
節目で私たちを懐かしく思い出してくれたら、親としてありがたいですね。
誰のために終活をするのか
自分のために
私たち夫婦のために
そして子どもたちの今からのために
お互いに幸せに暮らすことが大事ですよね。
健康で元気でいる間に終活断捨離を始めていく
終活は慌てて行なうものではないと考えています。
それに終活は、残りの人生をどう生きたいかを考えていく良い機会でもあります。
老後は夢を語るのもいいけど、夢を実践・実行するために立てるスケジュールがいいですよね。
楽しく生きていくために【終活】という断捨離行動をするのです。
いつまでも健康であるとは限らない
50代に入ったら、身体の衰えは隠せません。
夫は、40代くらいはモリモリ食べて、ご飯でもラーメンでも大盛りで、おかずもよく食べていました。
オンラインゲームで夜遅くまでガッツリやってましたし。
筆者もしょっちゅう仕事で出かけたり、夜中過ぎてもまだ仕事をしていたり、結構平気でしたね。
これが50代入ってからは、身体のあちこちに不具合が出て病院に行って治療したりしています。。。汗
ホント、無理は出来ません(苦笑)
つくづく思います。
でも終活って、色々と身体にガタはあっても、身体がしっかり動きまだまだ元気なうちに老後の生き方を考えておく必要があるんです❗️
気分は元気なんですけど、50代は立派に老後ですからね。
子どもたちになるべく迷惑をかけない
私たち夫婦が心がけていること
それは、、、
子どもたちになるべく迷惑をかけない
子どもたちに嫌な思いをさせない
死後お葬式など迷惑はかけるんですが、このような最低限の迷惑以上はかけないようにしようと考えているのです。
先章では、お金やデジタル関連の終活のお話をしましたが、当然物品の整理も進めますよ〜^_^
服や書籍など、私たち夫婦はもちろん、子どもたちにとっても不要なものは徐々に断捨離していきます。
ただ今現在進行中です。
ミニマリストになる気はありません。
シンプルに使う・利用するのみの物品を整えていくことを目指しています。
使う物は、私たちの場合は決まってきているので、整頓しやすくはなっていますね。
ふだんはお互いに会社勤務があるので、ちょこちょこ行動している感じです。
ただ、夫は大好きな作者の漫画は置いておくようですので、最終的にも終活リストからは外しています。
筆者も同じく。
楽しみを奪ってはいけませんから。
私たちは、終活の行動全てが、義務でなく老後の楽しみであることを忘れてはならないと思っています。
歳を取っても夫婦でいることへの感謝を忘れない
夫と結婚し、2022年で28年経ちます。
性格も趣味もまるで正反対の我が夫婦ですが、楽しく毎日を過ごしています。
夫と筆者、
お互い歳を取り、葬儀に参列する回数が増えてきた時期に「自分たち、終活をそろそろ考える時期に来たね」という意見が出るようになってから、ゆっくり断捨離を始めました。
ちょうど高校3年生の長男が就職先が決まった頃でした。
末っ子の高校1年生の次男もあと2年後には社会人になる予定なので、子育ても終盤になってきましたし。
お互いがちょいと身体の衰えがあるものの、基本的には元気に過ごし、会社勤務で仕事に邁進し毎月の生活費を支えている、このあたりまえの現況がとてもありがたいです。
夫婦でこうして会話し生きていることからこそ、終活が出来ているんだと実感しています。
今から何年後まで一緒に寄り添えられるか分かりませんが、お互いに健康で感謝を忘れず断捨離を継続していこうと思います。
●他に断捨離についての記事を投稿していますので、あなたのお役に立ちましたら嬉しいです。