インテリアコーディネーターの資格を活かして、インテリアコーデだけでなく、発達障害・身体障害を持つ次男の育児経験による、お片づけ苦手を活かした整理術カウンセリングを行なっています。
また風水インテリアのルーティン化するアドバイスもお伝えしています。
今回は毎日の生活をする上での整理整頓だけでなく「断捨離」することの重要性をお伝えしていきます。
断捨離することの意味合いを知ることで、誰でも出来る「暮らしやすさ」がわかると思います。
筆者が伝える「リズラボ流」断捨離の考え方や取り入れ方をあなたの日常生活に活かしていただけると嬉しいです。
目次
そもそも「断捨離」とは
「断捨離」とは何か、ご存知ですか?
断捨離とは・・・
作家のやましたひでこ氏が下記の内容を提唱している
・不要なものを減らす
・生活に調和をもたらす
不要なものを断ち、捨て、物への執着から離れることにより、「もったいない」の固定観念を解放し、身軽で快適な生活を手に入れることが思想となっている。
※「断捨離」の言葉は、やました氏が商標登録している。
もともと やましたひでこ氏(一般社団法人「断捨離」代表)が、学生時代に出会ったヨガの考え方を基本に、片付けメゾットを構築し本も出版されているところから一般にも「断捨離」という言葉が浸透しています。
やましたひでこ氏のお母さまが「もったいない」精神から片付けられない方だったそうで、そういう家族の経験から「断捨離」のメゾットが構築されていると言われています。
やましたひでこ氏の書籍↓
1日5分からの断捨離~モノが減ると、時間が増える
このやました氏の考え方に筆者は同感です。
どんどん物を捨てる印象が強い「断捨離」ですが、そうではないのです。
「物」に対してのとらえ方・考え方だと筆者は思います。
○長く使う
○大切に使う
○メンテナンスしながら使う
○個数を守る
○期間を守る
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
▷「物」をどう暮らしに役立てるかを考える
▷「物」を購入する時から「物」の将来設計をする
、、、など、「物」の整理をしていく考え方は、今現実にある「物」との向き合い方でもあります。
整えたり捨てたりすることばかりではなく、はなから「整えなくて良い・捨てない」やり方も考えるのが大切ではないでしょうか。
「捨てる」選択があるなら「捨てない」選択もあります。
「捨てない」選択は、例えば調理器具があります。
修理やメンテナンスしながら使い込んでいく、というマイコンセプトの元に、調理器具を決めた個数を守る考えです。
筆者は「長く使いたい」と思い、ちょっとお値段が高くても購入したりしている物が色々あります。
その代わり、厳選して購入しています。
1年くらい持てたら良いから、とりあえず安いのにしようと思って買っている物ももちろんあります。
そうやって
「物」に対して自分なりのルールを決めていく
これは必ず忘れずに行ってほしいですね。
一つの家に長く住めば住むほど、物が増えます。
また家族の人数や年齢などによっても物が増えます。
そして住む人の整理整頓に関する性格や過去からの家庭環境も当然ながら関係していきます。
この部分は、深くつながります。
そして整理整頓、整理収納、清掃など、「片付け」に目を向けがちですが、お金の使い方だったり身体の癒しなどの健康的な生活だったりなど、ありとあらゆる「暮らし」に関係していく事柄でもあるのです。
例えば、、、
欲しくて買ったはずが何年も収納庫に眠ったままだったり、買いすぎて食べきれず冷蔵庫の奥に置いたままだったり。
いくつか思い当たる経験はありませんか?
お金を払って手に入れているなら、それこそもったいないですよね。
断捨離を考えるようになったその時に、あなた自身の「物」との付き合い方を見つめ直すチャンスだと思います。
断捨離を日常生活に取り入れると良い利点・注意点とは
ではまず筆者の視点での「物」の断捨離を行うと良い点からお話していきます。
ご存知かと思いますが、
不要物が無くなると部屋がスッキリします。
スペースが空くので、掃除がしやすくなります。
これは意識して欲しいのですが、
「要らなくなったから整理しよう❗️」と思い立ったら「物」に対しての向き合う良い機会になりますので、次に「物」を買う必要になった場合の糧にしていただきたいですね。
処分した後が重要です。
「物」への不要物となった経緯や反省など、さまざまな考え方で大丈夫ですので、しっかり向き合いましょう。
次は注意点です。
住まいでの断捨離は、不要物を処分したり暮らしをスッキリさせたりする行動になりますが、逆に思わぬトラブルを生むことがあります。
それは自分以外の「物」を処分したことで起こるトラブルです。
住まいの中の断捨離が進むとさまざまな「物」が目につくようになり、「今が吉日」という感じで処分していく
自らの「物」をどんどん可能な限り処分していくのはとても良いことです。
しかし、家族の物まで断捨離してしまって家族間のトラブルに発展してしまって、実際に筆者にご相談いただいたことがあります。
●奥様が自分の書籍の断捨離をしていく中で、ついでにかなりのスペースを取っていたご主人様の書棚の書籍を一切合切処分してしまったのが原因で、ご主人が怒り心頭で家庭内別居状態になった。
●子どもが中学生になったのを機に、押し入れにしまっていた幼稚園〜小学校時代の作品や賞状をを全て処分したら、子どもが口を聞かなくなった。
まだまだこれはほんの一部のお悩み相談ですが、家族間だけでも根深いトラブルになるものなんです。
なぜトラブルになるのでしょうか。
それは
本人の許可を取らずに処分するから
あなたにとっては不要物でも相手にとっては大事な物だから、勝手に処分されてしまうと良い気になるはずがありません。
ちなみに筆者自身、子どもの過去の作品は子どもの進級時期に合わせて処分しています。
子どもの物を処分する時は、子どもに声かけしています。
年齢を見極めて声かけした方が良いと経験上では思います。
筆者は、子どもたちが小学校を卒業する頃に「この作品たちを処分しても良いかな?」と話しました。
子どもたちは賞状などを残しているのを知っているので、わりとスンナリ処分するのを許してくれました。
残している物とは、
○武道の昇段試験で得た資格証
→ダイニングルームの壁面に額に入れて飾っている
○学校での応募でいただいた賞状
→賞状用ファイルに保管
これ以外にも日常生活に役立っている物は今でも使っています。
例えば、
娘たちが保育園在籍の頃、本人たちが絵を描いた鍋敷きを母の日のプレゼントでもらったのですが、20年くらい経った今でも食卓で大活躍しています。
息子たちの場合は、やはり保育園にいる時、本人たちの当時の写真と絵入りのクリップバインダーは、12年以上経ちますが市の広報で重要なお知らせなどで重宝しています。
子どもの過去の作品の場合は、作品の思い出として、何か一つでも生活に役立てられる物があれば、子どもたちは嬉しいようです。
実際役立って使い込んでいる方が喜びますし、何年経っても昔懐かしネタで団らん話題にあがります。
よくご相談がある夫婦間での断捨離トラブルですが、夫婦でしっかり話し合ってから行動を起こすことをオススメします。
あるご相談では、自分で自分の物をどんどん処分するから、相手にもどんどん処分するよう話すと大喧嘩になったというのもありました。
筆者の場合は、50歳を過ぎてから「モノ終活」を考えるようになり、夫と話し合いの時間を作りました。
○物に対して生活出来る範囲に留める
○今ある数より増やさない
○いずれ自分たちが亡くなった後子どもたちが処分しやすいようにしておく
夫と同意見だったのは
4人の子どもたちに迷惑かけないようにしておく
自分の代できちんと住まいを整えておくことは大切ですよね。
夫婦間での断捨離は、意見を出し合い、意見を一致させた上で行うと、スムーズにことを運ぶ事ができます。
そうすることで、断捨離をした後にリバンドすることが少なくなります。
断捨離は家族間でもめることはよくあり解決は難しい
整理整頓でのご相談で、ご相談者様のご実家の片付けや断捨離を決行したいと言われたことが多々あります。
でもこのご相談を解決するのは、なかなか難しいんです。
なぜかというと、今までのお話でお分かりかと思いますが、自分だけが断捨離したいと考えていても相手も同調してくれなければ出来ない事だからです。
相手が片付けていくことに納得してくれなければ、断捨離を決行しようとしてもケンカしたり邪魔されたりすることがあたりまえにあり、ご相談者様はそこを悩まれています。
筆者の場合も母親が不要物の片づけや処分を嫌がり、いまだに断捨離が出来ません。
母が物への執着がすごく、手放すことをしないのです。
誰も住まず空き家となっている祖父母の家がありますが、売家とするのにお金がかかるのもあって、管理を頼まれているのに全くの手付かずで今に至ります。
実家の断捨離は、母との闘いなのです。
解決するまでにはかなりの年数を要することでしょう。
これはもう致し方ないことだと筆者は思っています。
親の片づけ拒否で悩む子ども
夫の溜め込み癖で悩む妻
さまざまなパターンで悩みは尽きないかもしれません。
現実の家族間のトラブルはあったとしても、あなた自身は普段から整理整頓をする精神は忘れずに持っておいてほしいです。
物を執着しない生き方を筆者は考えています。
すると、整理整頓の意識が常に念頭にあるので、暮らしやすさが追究できると思っています。
断捨離は、日常生活を潤滑にするための究極的な最終手段
ではないでしょうか。
断捨離になる前に、「物」に役目が終わったら都度に処分し、「物」を増やさず、「物」を大事にすることを信条にしたら良いかと思います。
筆者だったら母のようにはならないように
あなたの悩みの相手にならないように
筆者もあなたも
適度に整理整頓し、住まいを快適に過ごしていきたいものです。
●他にも筆者が行っている断捨離の記事を書いています。よかったらご覧ください。